BNBトレジャリー戦略採用のウインドツリー、ナスダック上場廃止へ

Windtree TherapeuticsがNasdaq上場廃止へ

暗号資産(仮想通貨)ビルドアンドビルド(BNB)のトレジャリー(財務資産)戦略採用企業ウインドツリーセラピューティクス(Windtree Therapeutics:以下、ウインドツリー)が、米ナスダック(Nasdaq)から上場廃止に関する通知を受けた。米証券取引委員会(SEC)が8月19日付で公表した。

ウインドツリーは、ナスダック上場規則の最低入札価格要件に違反したことを理由に、同証券取引所から普通株式の上場廃止を決定されたとのこと。これに伴い同社株式は、8月21日の取引開始時点でナスダックでの売買が停止されるという。

このことを受け同社株式は8月21日に77.2%下落し、同日の取引終了時点で株価は0.11ドルとなった(ヤフーファイナンス調べ)。

なおウインドツリーは、8月21日より既存のティッカーシンボル「WINT」の下で店頭市場において取引を開始する予定としている。さらに、OTC(店頭取引)市場での取引申請も行っているが、承認される保証はないとのこと。

ウインドツリーは、医薬品開発パイプライン米国企業。同社は7月24日、BNBトレジャリー戦略の構築に向け最大5億ドル(約737億円)の株式購入契約および、デジタル資産運用に特化した投資会社ビルドアンドビルド(Build and Build Corp)との2,000万ドル(約29億円)の株式購入契約を締結したと発表した。両契約から得られる収益の99%はBNBの取得に充てられる予定とのことだ。

参考:SEC
画像:iStocks/berya113

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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