韓国Uprise、LUNA価格暴落時に空売り、顧客資金99%失う=報道

韓国Uprise、LUNA価格暴落時に空売り、顧客資金99%失う

韓国のAIを活用した暗号資産運用スタートアップのアップライズ(Uprise)が、暗号資産「LUNA」の価格暴落時に、空売り(ショート)し、顧客預かり資産の99%を失ったと7月6日にソウル経済新聞が報じた。アップライズはAI対応の自動取引戦略を使って、顧客に代わり暗号資産取引を行う企業。

具体的にアップライズの取引システムでは、同社の「LUNA」先物取引のポジションが清算され、267億ウォン(約2000万ドル)の損失を被ってしまったという。

「LUNA」価格は暴落していたが、一時価格が上がるなどの動きもあり、ポジションの精算に繋がったようだ。なおアップライズの顧客は個人投資家ではなく、富裕層や企業などだという。またアップライズは自己資金も300万ドル失ったとのことだ。

なおアップライズは、影響を受けた顧客に対して補償を検討しているとのことだ。また近くこの件に関して、報告書をまとめる予定のようだ。

アップライズは、韓国のベンチャーキャピタルであるカカオ・ベンチャーズや韓国大手商業金融機関ハナ銀行などから投資を受けている。また昨年12月にシリーズCの資金調達ラウンドで約1830万ドル(約25億円)を調達した。

5月のLUNAとUSTの価格崩壊以降、暗号資産市場が暴落した。その影響で暗号資産運用企業スリー・アロウズ・キャピタル(Three Arrows Capital:3AC)、レンディング企業セルシウス(Celsius)、ブロックファイ(BlockFi)、ヴォヤージャー・デジタル(Voyager Digital)などに深刻な財務危機をもたらしている。

参考:ソウル経済新聞
images:iStocks/SlavkoSereda・Lidiia Moor
デザイン:一本寿和

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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