FTX、BlockFiへ約340億円融資

FTX、BlockFiへ約340億円融資

暗号資産レンディング企業ブロックファイ(BlockFi)が、FTXから2億5000万ドル(約340億円)の融資契約を締結したことが6月21日に分かった。

ブロックファイは、現在の暗号資産市場の低迷含め、規制当局への支払い対応、顧客であるThree Arrows Capital(3AC)のポジション清算などの影響で資金繰りが苦しくなったと考えられる。なお先週ブロックファイは、全従業員の20%をリストラすることも発表していた。

ブロックファイは、FTXからの融資された資金を、同社B/S(バランスシート)の長期的な安定性をもたらすために活用していくとしている。

ブロックファイのCEO兼創設者ザック・プリンス(Zac Prince)氏は次のようにコメントしている。

「本日の発表は、BlockFiが顧客にサービスを提供し、その資金を確実に保護するという約束を強化するものです。この契約合意は、BlockFiとFTXが暗号資産の金融サービスを通じて世界の繁栄を加速させるために、将来の協力とイノベーションの扉を開くものでもあります。これは、暗号資産市場の強さとアクセシビリティに対する私たちの継続的なコミットメントにおける重要な一歩です」

FTXのCEO兼共同創業者サム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)氏は、次のようにコメントしている。

「BlockFiのチームは、常に慎重なリスク管理と迅速な対応に強い偏りを見せています。顧客資産の保護は彼らの最優先事項であり、これによって彼らは強みのある立場で活動することができます。FTXはデジタル資産エコシステムのリーダーであるBlockFiと提携し、顧客に一流のプロダクトを提供できることをうれしく思います」

参考:BlockFi
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SasinParaksa・artacet

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した

【12/4話題】イーサリアムのFusakaがメインネット実装完了、MUFGとプログマが日本初のトークン化投資信託を開発へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored