「デジタル通貨はロシアの金融システムの未来」露中銀総裁がCBDCについて言及

「デジタル通貨はロシアの金融システムの未来」露中銀総裁がCBDCについて言及

ロシア中央銀行の総裁であるエルビラ・ナビウリナ(Elvira Nabiullina)氏が、自身の中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する考えを言及した。このことはCNBCが6月1日に公開した同氏に対する独占インタビューの中で語られたものだ。

このインタビューでナビウリナ総裁は「(デジタル通貨は)デジタル経済の発展と関連しているため、私たちの金融システムの将来を担うものだと思います」と発言している。

また年末までにプロトタイプ完成を目指しているロシアのCBDC「デジタルルーブル」が、来年には試験運用が始まる可能性があるという。

しかしナビウリナ総裁は国が独自に開発したシステム間で共通の解決策を見出すことは難しいだろうと予測したとのこと。総裁は「各銀行が独自のシステムを構築し、ローカルな基準で技術的なシステムを構築した場合、すべての国境を越えた決済を促進するために、これらのシステム間で相互接続を行うことは非常に困難になるでしょう」と語ったとのことだ。

なおインタビューでは米国の制裁による「持続的なリスク」と、そのリスクを管理するための政策のあり方についても言及されており、脱ドル化をすることが外貨リスクを管理するための広範な政策の一部であると述べられている。

 

参考:CNBC
デザイン:一本寿和
images:iStock/Ninja-Studio・Andrey-Suslov・NatanaelGinting

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道