スタンダードチャータード、ゾディア・カストディ買収へ最終契約。カストディ事業を統合へ

ソフトウェア事業は「Zodia Solutions」に分離へ

英大手銀行スタンダードチャータード(Standard Chartered)が、暗号資産(仮想通貨)カストディ企業ゾディア・カストディ(Zodia Custody)の買収に向けた最終契約を締結したと10月21日に発表した。

今回の契約では、同行傘下の「Standard Chartered I H Limited」が、ゾディア・カストディの株式100%を取得する予定だ。取引の完了には、規制当局の承認や通常の取引完了条件の充足が必要となる。今回の発表では、買収金額や具体的な完了予定日は示されていない。

ゾディア・カストディは、機関投資家向けにデジタル資産の保管・管理サービスを提供する企業だ。同社は、シンガポール、香港、オーストラリア、アラブ首長国連邦(UAE)、ルクセンブルクで規制を受ける事業会社を傘下に持つ。

買収完了後、ゾディア・カストディの規制下のデジタル資産カストディ事業は、スタンダードチャータードの証券サービス部門の既存のデジタル資産カストディ事業に統合される。同行は、カストディ事業の集約を通じ、世界の機関投資家に伝統的な証券とデジタル資産に対応する証券サービスを一体的に提供することを目指す。

また今回の取引の一環として、ゾディア・カストディはデジタル資産関連のソフトウェア事業と専門サービス事業を分離する。関連資産は、SCベンチャーズ(SC Ventures)傘下で設立する独立企業「ゾディア・ソリューションズ(Zodia Solutions)」に移管される予定だ。

ゾディア・ソリューションズは、スタンダードチャータードを含む金融機関に技術基盤を提供し、デジタル資産サービスの立ち上げや拡大を支援する。同社は、ノーザン・トラスト(Northern Trust)やSBIベンチャーズ・アセット(SBI Ventures Asset)、エミレーツNBD銀行(Emirates NBD Bank)などの投資家から支援を受ける予定だ。

スタンダードチャータードは、今回の取引による顧客向けサービスの中断は見込んでいないと説明している。ゾディア・カストディの既存顧客へのサービスは通常どおり継続されるとのことだ。 なお、SBIホールディングスは2023年4月にゾディア・カストディへの出資を発表している。「レジャーインサイツ」によると、SBIはこの出資で同社の株式20%を取得したという。

参考:スタンダードチャータード・ゾディアカストディ
画像:PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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