BinanceがAI製品群を発表
海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、市場情報の分析から自動取引戦略の構築、AIエージェントの開発までを支援する製品群「バイナンス・インテリジェンス(Binance Intelligence)」を10月5日に発表した。
同製品群は、一般ユーザー向けの「バイナンスAI(Binance AI)」、上級ユーザー向けの「バイナンスAIプロ(Binance AI Pro)」、開発者向けの「バイナンスエージェントOS(Binance Agent OS)」で構成されるとのこと。バイナンスは、利用者の知識や目的に応じて、金融情報の理解から取引戦略の構築・実行、AIアプリケーションの開発までを支援するという。
バイナンスAIは、10月5日にニュージーランドの適格ユーザー向けに提供開始された。今後は対象地域を順次拡大する予定とのこと。 同製品は、市場データやニュース、オンチェーン情報などを集約し、利用者の関心や知識レベルに応じて情報やツールを表示する無料の機能群だ。
バイナンスAIプロは、3月25日に公開テストを開始している。同社が10月5日に配信したプレスリリースによると、今回発表された新たなフリーミアムモデルは10月後半から段階的に展開される予定だ。
同製品では、利用者が自然言語で取引アイデアや条件を入力すると、AIが実行可能な戦略や自動化ワークフローを作成する。利用者は会話を通じて条件を調整でき、デスクトップ版では処理の流れを図で確認・編集できるという。
作成されたワークフローは、利用者が確認・承認してから稼働する。稼働後は、利用者が設定した権限や予算、リスク上限の範囲内で取引を実行するという。
同リリースでは、無料プランで一定の利用枠内で質問や戦略の作成・プレビューが可能となるとしている。月額19.99USDC(約3,160円)の有料プランでは、実際の資金を使わない模擬取引による戦略の検証や、実取引での戦略運用などに対応すると説明している。
一方、同日付の公式ブログでは、無料版から提供を開始し、有料サブスクリプションは後日提供する予定と説明されている。
バイナンスエージェントOSは、8月20日から提供されている開発基盤だ。 開発者は同基盤を通じて、AIアプリケーションをバイナンスの市場データ、取引、ウォレット、決済、オンチェーン機能へ接続できる。APIやモデル・コンテキスト・プロトコル(Model Context Protocol:MCP)などを利用する。バイナンスによると、同基盤への呼び出しは1日28万件を超えているという。
なおMCPは、AIアプリケーションと外部のデータやツールを接続するためのオープン規格だ。AIが外部サービスの機能を利用するための接続方法を標準化する仕組みとなる。
参考:バイナンス
画像:PIXTA