決済ゲートウェイの技術をAI領域へ
東証グロース上場で決済ゲートウェイ事業を手がけるネットスターズが、企業向けAIゲートウェイ「トークンスターズ(TokenStars)」のベータ(β)版の提供開始を9月1日に発表した。
トークンスターズは、複数の生成AIおよび大規模言語モデル(LLM)を統合的に利用・管理できる企業向けプラットフォームだ。オープンAI(OpenAI)、アンソロピック(Anthropic)、グーグル(Google)などが提供する60種類以上の主要AIモデルに、単一のAPI(ソフトウェア同士を接続する仕組み)で接続できるという。
企業は管理画面を通じ、企業全体や部門、ユーザー、AIモデルごとの利用量とコストを一元管理できる。また、利用可能なAIモデルやユーザーごとの権限、利用上限などを設定し、社内のAI利用ポリシーに沿った運用が可能とのこと。
さらにトークンスターズでは、複数のAIサービス事業者との契約や請求管理を一本化し、日本円建てでの提供にも対応する。これにより、AIモデルごとに異なる契約条件や料金体系を管理する企業の負担軽減を図るという。
プロダクトサイトによると、トークンスターズは利用量に応じてチャージしたクレジットを消費する料金体系を採用している。残高がなくなった場合は、随時クレジットを追加できる。
チャージプランは、小規模利用やAPIルーティングの検証を想定した「Starter Charge」が100ドル(1万5,909円+税)、チームでの継続運用や複数モデルの利用を想定した「Standard Charge」が500ドル(7万9,545円+税)、大規模な組織利用や優先サポートに対応する「Enterprise Charge」が1,500ドル(23万8,636円+税)となっている。審査を条件に請求書による後払いにも対応し、想定利用規模を超える場合は個別相談を受け付けるとのこと。
セキュリティ面では、入力されたプロンプト本文やAIによる生成結果を保存せず、利用状況の把握に必要なメタデータのみを管理対象とする設計が採用されている。
ネットスターズは、国内外のさまざまな決済ブランドやサービスを接続する決済ゲートウェイ事業を展開している。今回、同事業で培った接続技術と運用ノウハウを生成AI領域へ応用した。
今後は、企業が自社環境で運用するローカルAIやプライベートLLMへの接続、企業システムおよびSaaSとの連携にも順次対応する予定だ。まずは国内企業への導入を進め、その後、東南アジア市場への展開を計画している。
なおネットスターズは、β版利用者からの意見を踏まえたうえで、トークンスターズの正式版を発表する方針だ。
参考:ネットスターズ・プロダクトサイト
画像:iStocks/PIXTA