SBIがアンソロピックと共同でAX推進へ
SBIホールディングスが、生成AIプラットフォーム「クロード(Claude)」を活用した全社的なAIトランスフォーメーション(AX)を推進すると6月2日に発表した。
発表によると本取り組みは、日本の金融グループとして初とのこと。クロード提供・開発元の米アンソロピック(Anthropic)との間で合意したという。
本取り組みでは、SBIグループおよび同グループの持分法適用会社でAX推進を担うリッジアイ(Ridge-i)に対して、最新モデル・機能を搭載したセキュリティ機能や生成AIへの優先的なアクセス、製品ロードマップの早期共有、エンジニアトレーニングの個別支援等がアンソロピックから提供されるとのこと。
SBIグループはクロードを、原則的に全グループ役職員を対象に展開するという。また業務システムのAPI経由でもクロードを活用するとのこと。
これにより、業務領域・職種を問わず、役職員が日常的に最先端の生成AIを活用できる環境を整備し、あらゆる領域での業務改革を通じて、コスト削減につなげるという。また、それにより生まれた資金を次なるAI投資に振り向ける好循環を形成し、顧客利便性の更なる向上を実現するとのことだ。
その他にもSBIグループは、サイバーセキュリティ領域でのクロード活用を進める。
具体的には、リッジアイとSBI証券が開発中の生成AIチャットサービスを対象に、アンソロピックの最新セキュリティ技術「クロードセキュリティ(Claude Security)」の導入に向けた共同検証を実施するという。SBIによると、同検証も日本の金融機関として初の取り組みになるとのこと。
SBIは、金融グループとして顧客に安心・安全なサービスを提供するには、最先端のAI技術をいち早く活用し、堅牢なサイバーセキュリティを確立する必要があるとしている。今後もアンソロピックから最新モデル・機能を搭載した生成AIへの優先的なアクセスや、業界動向および防御技術に関する知見の共有を受けながら、金融領域に求められる水準のセキュリティ実装を進め、AI安全実装の標準モデル策定を目指すという。
またSBIグループは、クロードから日本の金融市場・金融商品情報および決済基盤にアクセスするための共同実験も行うとのこと。同実験は、SBIグループが保有する日本の金融市場へのアクセスや知見、データアセットと、アンソロピックが開発中の金融知識に関するAIエージェントサービスを組み合わせ行われる。同実験によりSBIグループは、クロードを通じた日本の金融市場へのアクセス基盤を構築し、同グループが目指すグローバル金融コンシェルジュサービスの実現を進めるとしている。
さらにSBIグループは、銀行・証券・保険・資産運用・暗号資産(仮想通貨)・メディアを横断するプラットフォームに、クロードを生成AIエンジンとして組み込む計画だ。これにより、エンドユーザーおよび提携先事業会社に対し、パーソナライズされた金融AIエージェントを通じて、資産運用に関する提案、家計分析、保険提案などのサービス提供を目指すという。
なお、これらの取り組みでは、リッジアイが中核的な役割を担う。同社はアンソロピックとの協業において、最新モデル・機能への優先的なアクセスやエンジニアトレーニングの個別支援などを受けながら、セキュリティ技術の共同検証、ユースケース開発、AIエージェント開発、運用定着などをリードするとのこと。
またリッジアイは、SBIグループのエンジニアと知見を共有することで、金融業界固有の規制・業務要件に即したAIエージェント開発の内製化と知見蓄積も進めるという。SBIは、アンソロピックからの支援とリッジアイによる実装・推進を通じ、日本の金融グループとして生成AIおよびAIエージェントの社会実装を進めていくとしている。
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参考:金融庁
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