ECBラガルド総裁、「デジタルユーロ試験へ年内の法整備が重要」と説明

デジタルユーロの内部試験は2027年後半に開始予定

欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)総裁が、デジタルユーロの内部試験を2027年後半から12カ月間実施する計画を、10月17日に公表した声明で示した。その実現に向け、2026年末までの関連規則の採択が重要だと強調した。

同声明は、国際通貨基金(IMF)年次総会における第54回国際通貨金融委員会(IMFC)に向けたものだ。

デジタルユーロは、ECBとユーロ圏各国の中央銀行が発行の可能性を検討している中央銀行デジタル通貨(CBDC)だ。紙幣や硬貨を補完する電子的な決済手段として、店舗やオンラインでの決済、個人間の送金などへの利用が想定されている。

ラガルド氏は声明で、デジタル化が進む経済の需要に応えるため、中央銀行マネーも進化する必要があると説明した。デジタルユーロにより、日常の決済における革新や競争を促し、公的・民間の決済手段の共存を通じて、欧州の決済分野における戦略的自律性を支える考えを示した。

今回言及した内部試験は、円滑かつ安全な導入に向けた基盤を整えるために行うものだ。ECBの公式説明によると、試験には決済サービス事業者や選定された加盟店、ECB・各国中央銀行の職員らが参加する予定だ。

なおECBは、必要なEU法が2026年中に成立することを前提に、2029年中の初回発行に対応できるよう準備する方針を示している。ただし、デジタルユーロの発行自体は決定していない。

またラガルド氏は同声明で、世界的な逆風や継続するエネルギーショックにもかかわらず、ユーロ圏経済はこれまで回復力を示していると説明した。2026年前半には、ユーロ圏の多くの国や業種で幅広く成長が見られたという。

参考:ECB
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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