XRP保有企業エバーノースがナスダック上場、元コインベース幹部をCIOに

約4億7,300万XRP保有、1株当たりの保有量拡大を目指す

暗号資産(仮想通貨)「XRP」の保有・運用を手がける米エバーノース・ホールディングス(Evernorth Holdings:以下、エバーノース)が、米ナスダックで10月12日に株式の取引を開始した。ティッカーシンボルは「XRPN」だ。

エバーノースは、特別買収目的会社(SPAC)のアーマダ・アクイジション・コープII(Armada Acquisition Corp. II)との企業結合の完了を10月9日に発表していた。同社は、この企業結合を通じて上場した。

エバーノースの上場日程は、当初の計画から後ろ倒しとなっていた。同社は2025年10月の計画発表時、企業結合を2026年第1四半期に完了すると見込んでいた。

その後、同社は2026年10月1日の発表で、企業結合を10月7日に完了し、翌8日に株式の取引を開始する予定を示していた。しかし同社は10月6日の米証券取引委員会(SEC)への提出資料で、事務手続き上の遅れを理由に、企業結合の完了予定を10月9日ごろ、株式の取引開始予定を10月12日ごろへ変更した。

発表によると、エバーノースは企業結合完了時点で約4億7,300万XRPを保有していた。また同社が調達した現金は、取引費用控除前で約3億ドルに上るという。

出資者には、SBIグループ、リップル(Ripple)、アリントン・キャピタル(Arrington Capital)、パンテラ・キャピタル(Pantera Capital)、クラーケン(Kraken)、GSRなどが名を連ねる。

エバーノースは、上場株式を通じて投資家にXRPへの投資機会を提供するデジタル資産トレジャリー企業だ。同社は、分散型金融(DeFi)を活用した運用や資本市場での活動などを通じ、1株当たりのXRP保有量の増加を目指している。

また同社は、トークン化資産やオンチェーンの信用市場、精算インフラなど、XRP経済圏の成長を支える分野に資金を投入する方針だ。

エバーノースは株式取引開始の同日、ヒューゴ・ジャンデボズ(Hugo Jeandesboz)氏が最高投資責任者(CIO)に就任したことも発表した。

ジャンデボズ氏は、コインベース・アセット・マネジメント(Coinbase Asset Management)で共同CIOを務め、機関投資家向けの個別投資戦略を統括していた。同氏は以前、コインベースでデリバティブ取引を担当し、オプションや先物、オンチェーン市場を扱っていたという。

ジャンデボズ氏はエバーノースで、XRPの資産配分や流動性管理、保有XRPの積極運用を担う。また同氏は、取引相手やカストディ事業者の主要な窓口も務める。同氏は、創業者兼最高経営責任者(CEO)のアシーシュ・ビルラ(Asheesh Birla)氏に直接報告する。

参考:ナスダック公式通知・SEC提出資料(Form 8-K)・ エバーノース
画像:PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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