バイナンス、約650億規模のweb3ファンド組成

バイナンス、約650億規模のweb3ファンド組成

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のベンチャーキャピタル部門バイナンスラボ(Binance Labs)が、新たに5億ドル(約650億円)のファンド組成したことが6月1日に分かった。

このファンドは、DSTグローバルパートナーズ(DST Global Partners)、ブレイヤーキャピタル(Breyer Capital)などの機関投資家やプライベートエクイティファンドらから支援を受けたという。

ファンドが投資するのはweb3やブロックチェーンに関する「インキュベーション」、「アーリーステージのベンチャー」、「レイトステージのベンチャー」だ。

アーリーステージのベンチャーの対象は、DeFi、NFT、GameFi、インフラなどweb3の全ての領域で、レイトステージのベンチャーはバイナンスエコシステムの戦略的パートナーとなれるような企業に投資していくとのこと。

2018年に設立以来、バイナンスラボは25カ国以上から100以上のプロジェクトに投資し、インキュベートしてきた。

具体的にバイナンスラボのポートフォリオは、1inch、オーディアス(Audius)、アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)、ドゥーンアナリティクス(Dune Analytics)、エルロンド(Elrond)、インジェクティブ(Injective)、ポリゴン(Polygon)、オプティミズム(Optimism)、サンドボックス(The Sandbox)、ステップン(STEPN)などがあるという。ちなみにバイナンスは今年の4月に、ステップンへも投資を実施している。

バイナンスの創業者兼CEOであるCZ(Changpeng Zhao)氏は、次のようにコメントしている。

「web3では、価値、人、経済のつながりが不可欠であり、この3つの要素が集まってエコシステムを構築すれば、ブロックチェーン技術や暗号資産のマスアダプションが加速されるでしょう。今回クローズした投資ファンドの目的は、DeFi、NFT、ゲーム、メタバース、ソーシャルなどにまたがるweb3を構築し、リードする可能性を持つプロジェクトやファウンダーを発掘し、支援することです」

参考:Binance
images:iStocks/BadBrother
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【5/31話題】バイビットがカナダから撤退、ECBがデジタルユーロに関する報告書など(音声ニュース)

バイビットがカナダ市場から撤退、規制強化うけ、ECB、中銀デジタル通貨「デジタルユーロ」に関する報告書を公表、米コインベースの元マネージャーとその弟、SECとの和解に合意、web3決済インフラのTransak、シリーズAで約28億円の資金調達。アニモカやSBIなど参加、イーサリアムNFTが「Ordinals」のビットコインNFTへブリッジ可能に、「BRC-721E」導入で、D&IインベストメントG、ビットフライヤーHDの株式を一部取得

Sponsored

【5/30話題】SBI VCトレードにオアシス(OAS)上場へ、テマセクがFTX投資の責任者らの報酬減額など(音声ニュース)

SBI VCトレードにオアシス(OAS)上場へ、国内2例目、バイビット、カザフスタンで暗号資産事業の予備ライセンス取得、テマセクがFTX投資の責任者らの報酬減額、説明責任果たし、ロシアが国営の暗号資産取引所設立を断念か、交換業者に対し規制を設ける方針へ=報道、奈良の日本酒「水端」、ブロックチェーンで不正流通を防ぐ。SBI「SHIMENAWA」導入で、Huobiが香港に「Huobi HK」立ち上げ、暗号資産ライセンス申請へ、LINE BITMAX、「ステラルーメン(XLM)」の信用取引を開始、ビットコイン「Ordinals」の「BRC-20」、初のドル型ステーブルコイン「#USD」登場、NFTコレクション「AEB」のアパレルブランド「DO NUTS」、FiNANCiEでトークン発行

Sponsored