BTC年初来高値更新も上値重く、イーサリアム約2年ぶりに3万ドル台回復。エヌビディア決算とクリプト(暗号資産/仮想通貨 市場レポート 2/26号)

今週もSBI VCトレード提供の暗号資産(仮想通貨)に関するウィークリー・マーケットレポートをお届けします。

2/18~2/24週のサマリー

  • イーサリアム、2022年4月以来となる3,000ドル台を回復
  • ビットコイン、円建てドル建てともに年初来高値更新も上値が重い展開
  • 米・半導体企業のエヌビディア好決算 売上高・純利益ともに過去最高
  • 日経平均株価、22日取引で34年2カ月ぶりに史上最高値を更新(終値39,098.68円)

暗号資産市場概況

2/18~2/24週におけるBTC/JPYの週足終値は前週比-0.39%の7,759,350円、ETH/JPYの週足終値は同+7.23%の449,260円であった(※終値は2/24の当社現物EOD[2/25 6:59:59]レートMid値)。

前週初の暗号資産市場は、市場予想を上回る米PPI(生産者物価指数)を受け米金利が上昇したことを背景に、ビットコイン価格は51,000ドル台での軟調なスタートで始まった。

米国連休明けからは引き続きビットコイン現物ETFのフローに左右される展開。20日には僅かながらドル建て・円建てともに年初来高値を更新したものの4時間ほどで50,000ドル台まで約2,000ドル弱の下落となった。

市場注目度が高かった米・半導体企業のエヌビディア 決算は市場予想を上回る結果となり、翌日取引では同社株は約16.4%上昇、時価総額の1日当たりの増加額として史上最大の2,770億ドルを記録し、米国株式相場を牽引、S&P総合500種・ダウ工業株30種も終値ベースで最高値を更新した。株式市場の上昇がやや追い風となりビットコインも52,000ドル台まで切り返すものの、リスク性資産の資金流入先に株式市場が選好されたことから上値は限定的となりBTC価格は51,000ドル台中盤で週末を迎えた。

そのほかいままでビットコインの陰に隠れる格好となっていたイーサリアムが2022年4月以来となる3,000ドル台を回復したことも特筆すべきヘッドラインだ。来月予定されている「Dencun」アップグレードに対する市場の期待感やGrayscale社のアナリストWill Ogden Moore氏もレポートにて強気のコメントを出したことで、MATIC等の他銘柄にも買いが集まった格好だ。イーサリアムを取り巻く状況については今年5月にVanEck社のイーサリアム現物ETF最終承認期限を控えており、市場の関心はイーサリアム現物 ETF へと移っていくことが想定される為、今後より注意を払う必要があるだろう。

またFlare Networkが初期投資家のロックアップ期間を2026年1Qまで延長したことでフレア(FLR)が上昇していることもトピックとして挙げられよう。

次週は、米国の今後の政策金利動向を推し測る上で重要指標であるPCEコアデフレータに注目したい。消費者物価指数(CPI)、米卸売物価指数(PPI)に続いてPCEコアデフレータもインフレ圧力の根強さを示せば、早期利下げ観測の後退にとどまらず、再利上げの可能性が市場で意識されるかもしれない。

結果米金利が一段と水準を切り上げれば、現在150円台で膠着している円相場も大きく円安に振れる可能性も否めない。リスクオンムードの中での見通しの変化による市場トレンドの急変には配慮していきたい。

BTC/USD週間チャート(30分足)

TradingView提供のチャートにてSBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成

[BTC/JPY週間チャート(30分足)]

TradingView提供のチャートにてSBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成

ビットコイン現物 ETF のネットフローと運用資産残高合計

(緑・赤のバーがネットフロー / 白線が運用資産残高合計)
SoSoValue提供のチャートより SBI VC トレード株式会社 市場オペレーション部作成

2/18~2/24週の主な出来事

2/25~3/2週の主な予定

【今週のひとこと】エヌビディア決算と暗号資産市場

先週、GPU(グラフィックス処理ユニット)を開発・製造・販売する半導体企業エヌビディアの好決算発表を契機として日経平均株価がバブル後最高値を更新しました。

GPUとは、コンピュータ内で画像や動画処理を行うための専用のプロセッサ(演算装置)であり、AI(人工知能)やディープラーニング、VR(仮想現実)など様々なIT分野で広く活用されています。

暗号資産市場では、エヌビディアの決算やOpenAIの映像プロダクト「SORA」の進展からGPU需要の高まりが予測されたことで、レンダートークン($RNDR)が大きく上昇、2年来の高値を更新しました。レンダートークンは、GPUの保有者がクリエイターに対してGPUの演算能力を貸し出す際に利用される暗号資産です。

先日もゴールドマンサックス証券が日本の株式市場を牽引する7銘柄「7人の侍」を発表しました。そのうち4銘柄は半導体関連です。株式市場のニュースや経済トピックなどから次に上昇する暗号資産を考えてみるのも面白いかもしれません。

[RNDR/USDチャート(日足)]

TradingView提供のチャートにてSBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成
SBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成

このレポートについて

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この記事の著者・インタビューイ

SBI VCトレード

SBIグループの暗号資産取引所「SBI VCトレード」。SBIグループの掲げる顧客中心主義の理念のもと、お客様の満足度向上に資する暗号資産取引に係るサービスをフルラインナップでご提供してまいります。

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