今回の提携に基づく初商品は2027年第1四半期に投入予定
米資産運用会社フェデレーテッド・ハーミーズ(Federated Hermes)と、米デジタル資産インフラ企業プロメテウム(Prometheum)が、トークン化ファンドの提供拡大に向けた戦略的提携を10月13日に発表した。
両社は、今回の提携に基づく最初のトークン化ファンド商品を2027年第1四半期に市場投入する予定だ。両社は今回の提携を通じ、米国の投資家が既存の証券口座や投資アドバイザーを通じて、ブロックチェーン上の投資商品にアクセスできる環境の構築を目指す。
トークン化ファンドは、ファンドの持ち分をブロックチェーン上のトークンで表す仕組みを活用した投資商品だ。
フェデレーテッド・ハーミーズは、米ピッツバーグに本社を置くニューヨーク証券取引所上場の資産運用会社だ。同社は株式や債券、短期資金の運用などを手がけ、企業や政府機関、保険会社、銀行などに運用サービスを提供している。2026年6月末時点の運用資産残高は9,116億ドル(約144.2兆円)だ。
またプロメテウムは、2017年に設立された米企業だ。同社は、子会社を通じてブロックチェーン上の証券の発行・販売・取引・保管などを支える市場インフラを提供している。
今回の提携では、フェデレーテッド・ハーミーズが資産運用の専門知識を提供する。プロメテウムは、米証券取引委員会(SEC)に登録し、米金融取引業規制機構(FINRA)に加盟する同社の証券子会社を通じ、デジタル証券インフラを提供する。
具体的には、プロメテウム傘下のプロフィナンシャル(ProFinancial)が、トークン化商品の販売を支援する。同じく傘下のプロメテウム・キャピタル(Prometheum Capital)は、顧客向けのカストディ(保管)、清算、精算を担う。
またプロメテウム・キャピタルは、他の証券会社に清算サービスを提供する基盤を通じ、顧客窓口となる証券会社にもフェデレーテッド・ハーミーズのトークン化商品を提供する予定だ。
プロメテウムの創業者兼共同CEOアーロン・カプラン(Aaron Kaplan)氏は、これまでトークン化ファンドは主に、多くの米国人が投資に利用する証券会社の仕組みとは別のプラットフォームで発行されてきたと説明した。同氏は、今回の提携をデジタル証券の発行・販売に向けたモデルと位置付けている。
なお今回の発表では、対象ファンド名や使用するブロックチェーンは明らかにされていない。
参考:Prometheum公式リリース
画像:PIXTA