暗号資産の「秘密鍵」と「シードフレーズ」の違いは?  そして「Ledger Recovery Key」とは?

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【解説】暗号資産の「秘密鍵」と「シードフレーズ」の違いは? 

暗号資産を安全に管理する上で欠かせない「秘密鍵」と「シードフレーズ」。ウォレットで暗号資産を管理する人は聞いたことある言葉だが、意外に言葉の違いや利用方法を混同している方もいるのではないだろうか。

今回はそれぞれの違いを明確にしながら解説する。またLedgerが7月24日に発表した予備キー「Ledger Recovery Key」についても紹介する。

秘密鍵とは — 資産そのものを動かす“鍵”

秘密鍵(Private Key)は、暗号資産の送金時に必要となる「本人確認のサイン」を行うためのデジタルな鍵である。ブロックチェーンの世界においては、「この鍵を持つ者がその資産の正当な所有者」とされている。したがって、秘密鍵を盗まれた場合は、その資産を完全に失うことになる。

ただ、秘密鍵は極めて長く、ランダムな文字列で構成されており、人が記憶するのは現実的ではない。秘密鍵は256ビットの数値で構成されており、人間が記録・保管するには不向きな形式である。また、ブロックチェーン上では一度のミスが取り返しのつかない結果を招くため、記録ミスによる資産喪失のリスクも高い。複数のアカウントを管理する場合、そのリスクはさらに増大し、秘密鍵を正確に記録・管理できるウォレットの存在が不可欠となる。

シードフレーズとは — 秘密鍵を生み出す“親鍵”

シードフレーズ(Seed Phrase)とは、12、18 または24語の英単語から成る、秘密鍵を生成・復元するためのマスターキーである。BIP-39という国際的な標準仕様に基づいており、これを使えば複数の秘密鍵(すなわち複数のウォレットアドレス)を再構築することができる。

シードフレーズは「秘密鍵の元となる鍵」。すべての秘密鍵のマスターキーとして機能し、これらの単語を別の暗号資産ウォレットに(正しい順序で)入力すると、元の暗号資産ウォレットに保管していた秘密鍵がすべて復元されることになる。一般的なハードウェアウォレットでは初期設定時にこのシードフレーズが表示され、ユーザーはそれを紙などに書き写し、安全に保管する必要がある。

重要なのは、シードフレーズが漏洩すれば、ウォレットにあるすべての資産を失うリスクがあるという点である。このため、物理的にオフラインかつ厳重な保管方法が求められる。

Ledger ウォレットの復元手段の新たな選択肢 「Ledger Recovery Key」を発表

秘密鍵とシードフレーズの意味をご理解いただけただろうか。2つとも暗号資産を自身で安全に管理するには重要なものだ。

そして7月24日、私たちLedgerは予備キー「Ledger Recovery Key」を 発表した。秘密鍵とシードフレーズに加えた、新たなウォレットの復元手段手段だ。従来のシードフレーズによる管理は煩雑であるため、ウォレットの復元手段として新たな選択肢を提供し、普及を図る狙いだ。ユーザーは、PINコードによって保護された予備キー(Ledger Recovery Key)を、物理カードの形で安全に保管できる。このキーは秘密鍵でもシードフレーズでもなく、それらにアクセスするための安全なスペアキーとして機能する。

Ledger StaxやLedger Flexといった次世代ハードウェアウォレットでは、このRecovery KeyをNFC通信でデバイスにかざし、PINコードを入力するだけでウォレットの復元が可能である。資産復元の手段としてはシードフレーズと同様の役割を果たし、紙媒体に記録する必要性がなくなる。

シードフレーズはセキュリティ面では強力である一方で、ユーザーの管理責任が大きく、人為的ミスや災害による喪失のリスクが常につきまとう。Ledger Recovery Keyは、このようなリスクを解決するために設計されており、カードを所有しPINを記憶するだけで、安全なバックアップ手段を実現できる。カードの生成・登録はユーザー自身のLedgerデバイス上で完結し、すべてがオフラインで行われるため、第三者が関与することは一切ないという。

なおLedger Recovery Keyは、Ledger Flex™およびLedger Stax™のすべての新規注文に同梱されており、追加での購入も可能だ。さらに、発売後の期間限定措置として、すでにLedger FlexまたはLedger Staxを購入済みのユーザーは、送料の負担のみでLedger Recovery Keyを1つ無償で請求することができる。

(Ledger Recovery Key, Ledger Flex, Ledger Stax)

ぜひご興味のある方は、この機会に新たな資産の安全管理のツールを手に入れてみてはいかがだろうか。

Ledger社について

本記事を寄稿したLedger社は、ハードウェアウォレット市場で世界的に人気が高いメーカーの一つです。Ledger社はフランス発の企業で、2014年から暗号資産用ハードウェアウォレットを開発・販売してきたパイオニアです。現在代表的なハードウェアウォレットとしてLedger Nanoシリーズ(Nano S Plus / Nano X)、および新ラインナップとしてよりリッチな体験ができるLedger Stax™ と Ledger Flex™を発売しています。またそれらのウォレットに対応したソフトウェア「Ledger Live」を提供しております。

商品の詳しい特徴などはぜひ公式サイトよりご確認ください。

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<本記事について>
本記事はLedger SASによる寄稿記事です。本記事は一般的な情報の提供のみを目的としたものであり、いかなる暗号資産、有価証券等の取得、ステーキング、リステーキング等を勧誘するものではありません。また、株式会社幻冬舎及びLedger SASによる投資助言を目的としたものではありません。また株式会社幻冬舎及びLedger SASが暗号資産の価値を保証するものでもありません。暗号資産投資やステーキング、リステーキングなどのDeFiの運用にはリスクが伴います。投資やステーキング、リステーキング等を行う際はリスクを了承の上、利用者ご自身の判断で行ってください。

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Ledger社は、ハードウェアウォレット市場で世界的に人気が高いメーカーの一つです。Ledger社はフランス発の企業で、2014年から暗号資産用ハードウェアウォレットを開発・販売してきたパイオニアです。現在代表的なハードウェアウォレットとしてLedger Nanoシリーズ(Nano S Plus / Nano X)、および新ラインナップとしてよりリッチな体験ができるLedger Stax™ と Ledger Flex™を発売しています。またそれらのウォレットに対応したソフトウェア「Ledger Live」を提供しております。

Ledger社は、ハードウェアウォレット市場で世界的に人気が高いメーカーの一つです。Ledger社はフランス発の企業で、2014年から暗号資産用ハードウェアウォレットを開発・販売してきたパイオニアです。現在代表的なハードウェアウォレットとしてLedger Nanoシリーズ(Nano S Plus / Nano X)、および新ラインナップとしてよりリッチな体験ができるLedger Stax™ と Ledger Flex™を発売しています。またそれらのウォレットに対応したソフトウェア「Ledger Live」を提供しております。