SDX Web3、機関投資家向けカストディサービス開始

SDX Web3がデジタル暗号資産の機関投資家向けカストディサービスを開始

スイスのSDX Web3サービス(SDX Web3 Services)が、機関投資家向けの暗号資産(仮想通貨)カストディサービス開始を10月11日に発表した。

このサービスの利用により機関投資家は、暗号資産に関連する運用や技術的な複雑さに対処することなく、安全かつコスト効率よく暗号資産を保管・移転できるようになるとのこと。

なおこのサービスには、銀行レベルのコンプライアンス基準、自動レポート、ブロックチェーン管理による秘密鍵の保管、送金実行、監視が含まれるとのこと。

またサービス運用開始時はビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のみの対応となるが、顧客の需要に応じて、他の暗号資産やステーブルコイン、DeFiトークンのサポートを増やす予定だという。

SDX Web3サービスは、顧客のweb3分野の投資活動をサポートすることを目的として設立された、スイスのデジタル資産取引サービスを提供するシックス・デジタル・エクスチェンジ(SDX:SIX Digital Exchange)のweb3部門だ。

SDXは昨年9月にスイスの金融規制当局である連邦金融市場監督機構(FINMA)より、デジタル資産の証券取引所(暗号資産取引所)および中央証券のカストディを運営する為の正式承認を取得していた。

そして今年の8月には、機関投資家を対象としたノンカストディアル型のイーサリアム(ETH)ステーキングサービスの提供開始している。なおノンカストディアルとは、投資家が自身で秘密鍵の管理する形式のことだ。

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参考:SDX 
デザイン:一本寿和
images:iStocks/RAPEEPON-BOONSONGSUWAN・dalebor

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。 同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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