NEARとウォレットアプリ「Ledger Live」統合

ニアがウォレットアプリ「レジャーライブ」と統合

レイヤー1ブロックチェーンのニアプロトコル(NEAR Protocol)と、暗号資産(仮想通貨)ハードウェアウォレット開発企業の「レジャー(Ledger)」提供のウォレットアプリ「レジャーライブ(Ledger Live)」が完全統合したようだ。ニアプロトコルのエコシステムを支援するニア財団(NEAR Foundation)が1月30日発表した。

今回の統合により、ニアユーザーはレジャーのデバイスとソフトウェアを利用できるようになった。具体的にはハードウェアウォレットのセキュリティとセルフカストディにより、デジタル資産を管理し、ステーキングができるようになったとのことだ。

またユーザーは、自分のニア(NEAR)トークンを「レジャー・バイ・フィグメント(Ledger by Figment)」などのバリデーターに委ねることで、プロトコルのセキュリティに貢献しながら、スラッシングリスクに対する保障・低額の手数料・その貢献度による報酬の獲得などの恩恵を受けることができるという。

レジャーは暗号資産やNFTをオフラインで保有できるハードウェアウォレットを開発している企業だ。ウォレットアプリ「レジャーライブ」と物理ハードウェアウォレットをペアリングすることで、暗号資産の購入やスワップ(交換)、運用の他NFTの鑑賞やNFTコレクションの管理、セルフカストディなどが出来るようになっている。

ニア財団のCEOマリーケ・フラマン(Marieke Flament)氏は「私たちは、暗号資産の経験値に関係なく、より多くの人々がセルフカストディのメリットを享受できるよう支援できることに興奮している。この新しいパートナーシップにより、暗号資産・トークン・鍵・ウォレットの使用経験がないユーザーに対し導入体験を簡素化するといったWeb3への事実上の入口としての役割を果たすことで、世界中の暗号資産にさらに簡単かつ安全にアクセスできるようになるだろう」とコメントしている。

レジャーのB2CエンジニアリングVPであるカール・アンダーソン(Carl Anderson)氏は「ニアのような暗号資産企業がレジャーのエコシステムに参加したことを嬉しく思う。この統合は、『レジャーライブ』の真の姿を明らかにする。オールインワンの資産管理アプリで、ユーザーはハードウェアウォレットのセキュリティからデジタル資産を管理し、NFTを可視化し、増え続けるWeb3アプリを探索することができる」と述べた。

関連ニュース

ニア財団、南米大手食品加工「グルポ・ヌトレサ」と提携

暗号資産ウォレット「Ledger」からFTXの暗号資産スワップ可能に

暗号資産ウォレット大手「Ledger」、NFTマーケットプレイス、クレカ、web3ファンド設立など発表

バイナンス、ハードウェアウォレット「Ledger」と提携

ニアプロトコル(NEAR)、グーグルクラウドと提携

参考:NEAR
デザイン:一本寿和
images:iStocks/royyimzy・dalebor

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。 同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ