福岡県未来ITスタートアップフォーラム開催レポート
福岡県はこれまで、同県でのIT産業の持続的な発展を目指すため、「福岡県未来ITイニシアティブ」を2024年に設立し、様々な活動やイベントを実施してきた。そして今年2月、その活動の一環として福岡県内のエンジニアやIT起業家を対象としたフォーラム「福岡県未来ITスタートアップフォーラム」を開催した。
フォーラムでは琉球大学工学部教授の玉城絵美氏の「テクノロジーで拓く未来の姿~身体データが生み出す新市場~」をテーマにした特別講演や、玉城氏、Ruby開発者まつもとゆきひろ氏、ULSコンサルティング漆原茂氏による「AI時代に私たちはどこへ向かうのか?」についてのトークセッションが実施された。

「福岡県未来ITスタートアップアワード」表彰式
そして「福岡県未来ITスタートアップアワード」の結果発表・表彰式もフォーラムにて実施された。
先立って開催されたアワードの審査会では、多数の応募の中から書類審査を突破した6組と連携コンテストでノミネートされた4組の計10組がプレゼンテーションを行い、福岡県知事賞、理事長賞など各賞が決定した。福岡県知事賞はOYASAI株式会社、理事長賞はカミラボ(九州工業大学)が受賞した。受賞企業・団体は次の通りだ。
《福岡県知事賞》
OYASAI株式会社「OYASAI FARM」
サービス概要:都市の空きスペースに設置可能な「AI搭載型屋内水耕栽培ユニット」です。水質・気温・CO2濃度等をセンサーで監視し、AIが最適な生育環境へ調整・サポートします。農業知識がなくても、高付加価値な野菜を安定生産可能です。→企業HPはこちら
《理事長賞》
カミラボ(九州工業大学)「BreathVizAI」
サービス概要:電子デバイスで録音した呼吸音をスペクトグラムへ変換し、独自AIが異常音を含む4クラスに分類する。音を視覚化することで医師が判定根拠を確認できる、説明可能な分類支援ツールです。 →Webアプリケーションはこちら
《学生賞》
おむ「こっこふぁくとりー」
サービス概要:「“働く”を楽しく」をコンセプトに、養鶏場の情報を一元管理できるアプリです。具体的には、鶏舎ごとの卵や鶏の数記録、鶏舎内をリアルタイムにモニタリング、卵の出荷記録やマーケティング機能、過去データからの産卵予測など、多機能を搭載し、出荷記録は自動でグラフ化されます。
《AWS賞》
CraftOS株式会社「CraftOS/White Collar Agent」
サービス概要:自発型AIエージェント(秘書・マーケ・営業)を雇えるプラットフォーム。各エージェントは専用VMで稼働し、業務改善タスクを自発的に実行します。 →企業HPはこちら
《GMOペパボ賞》
株式会社yomiyomi「思い出召喚ステッカー」
サービス概要:5秒の動画とメッセージを保存できる、ICチップ内蔵のデジタルステッカーです。誕生日や卒業式など、大切な人とのつながりを一生のお守りとして残せるように。デジタル化で埋もれた思い出に物理的な居場所をつくる、新しい記憶の残し方を提案します。 →企業HPはこちら
《にしてつ賞》
OYASAI株式会社「OYASAI FARM」
※上記《福岡県知事賞》とダブル受賞

今後も「福岡県未来ITイニシアティブ」は、企業やコミュニティ、人を応援し、本県IT産業の持続的な発展に寄与していくとしている。なお当日のフォーラムの様子は以下から無料で閲覧できる。ぜひともチェックしてみていただきたい。