BitcoinOS、世界初のブリッジレス転送でビットコインとカルダノ間の直接トランザクション成功

BitcoinOSがビットコインとカルダノ間のブリッジレス転送を実現

ビットコイン(Bitcoin:BTC)上でゼロ知識証明(ZKP)技術を活用し複数のブロックチェーンを統合するシステムBitcoinOS(ビットコインOS)が、ビットコインとカルダノ(Cardano)のメインネット間で世界初となるブリッジレス(仲介者なし)のビットコイン転送のデモに成功したと5月5日に発表した。

なおこのデモは、BitcoinOSの新しい規格「unchained token standard(非チェーン型トークン規格)」を使用し、サンダイアルプロトコル(Sundial Protocol)とハンドル(Handle)との協力により実施された。

具体的なプロセスは、まずBitcoinOSチームがビットコインのレイヤー1上で「BitSNARK(ビットスナーク)」プロトコルを使用して1BTCをロックし、それを「xBTC」と呼ばれる新しい非チェーン型トークンにラップしたとのことだ。xBTCは業界初となる非カストディアルで、暗号的に保証され、プログラム可能なトークンであり、イーサリアム(Ethereum)上のラップドイーサ(wETH)と同様にビットコイン上に直接存在するという。

革新的な点は、BitcoinOSがそのxBTCをビットコインウォレットからサンダイアルのカルダノウォレットに直接送信したことだ。このトランザクションは完全にブリッジレスで、カストディアンや保管庫などの仲介者を必要としなかった。これによりカルダノ上のUTXO(未使用トランザクション出力)としてxBTCが存在し、カルダノの秘密鍵で使用可能になる。

デモではその後、サンダイアルのカルダノウォレットからハンドルのカルダノウォレットへxBTCを送信し、さらにハンドルのカルダノウォレットからBitcoinOSのビットコインウォレットへと送り返した。最終的にBitcoinOSはxBTCをアンラップし、メインネットの純粋な1BTCのアンロックに成功した。

この技術革新により、ビットコインはブリッジを使用せずに複数のエコシステムにまたがる分散型金融(DeFi)にアクセスできるようになり、カストディアルリスクや流動性の分断という長年の課題を意識せずにエコシステムの拡大の恩恵が受けられる。またBitcoinOSのゼロ知識証明の使用により、プログラム可能なロジックがビットコイントランザクションに直接組み込み可能になり、完全なセキュリティを備えたL2ソリューションが可能になるとのことだ。

なおBitcoinOSは、非チェーン型トークンに関する完全なホワイトペーパーをビットコインピザデー(Bitcoin Pizza Day)である2025年5月22日にリリースする予定だと発表している。 

画像:iStocks/FlashMovie

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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