米SEC、ブラックロックの「イーサリアム現物ETF」上場の可否判断を再度延期

上場可否判断が再度延期へ

米証券取引委員会(SEC)が、米資産運用会社ブラックロック(BlackRock)申請中の現物イーサリアムETF(上場投資信託)である「iシェアーズ・イーサリアム・トラスト(iShares Ethereum Trust)」上場申請の可否判断を再度延期した。SECの提出書類により3月4日明らかとなった。

SECによる同ETFの承認判断延期はこれで2回目。前回は1月に延期を発表しており、3月10日まで延期すると伝えられていた。

ちなみにSECは米大手資産運用会社フィデリティ(Fidelity)申請の現物イーサリアムETFの可否判断を1月18日に延期、さらにグレースケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)のイーサリアム現物ETF転換申請も1月25日に延期している。

1月の延期の際にブルームバーグ・インテリジェンスのジェームス・セイファート(James Seyffart)氏は、今後も現物イーサリアムETFの可否判断に遅れが出るだろうと予測。

「現物イーサリアムETFの遅延は今後数ヶ月間、散発的に起こり続ける。次の重要な日付は5月23日だ」とXにて同氏は述べていた。

SECはグレースケール・インベストメンツのイーサリアム現物ETF転換申請を延期した際に、パブリックコメント募集に向けた複数の質問をしていた。

具体的には、現物イーサリアムETFが現物ビットコイン(BTC)ETFに類似しているかどうかを問うものや、「ETHとそのエコシステムに関連する特定の特徴(プルーフ・オブ・ステーク[PoS]コンセンサス・メカニズム、少数の個人または事業体による支配や影響力の集中など)が、イーサリアム上場投資信託の詐欺や操作を受けやすくする可能性についての懸念があるか」という問題を提起している。

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参考:発表
images:iStocks/Foryou13

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。 同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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