SBI VCトレードのステーキングサービスにエックスディーシー(XDC)追加

SBIVCトレードがステーキングサービスにXDC追加

国内暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレード提供のステーキングサービスに、暗号資産「エックスディーシー(XDC)」が7月13日に追加される予定だ。同取引所が7月13日発表した。

これにより同取引所のステーキングサービス取扱銘柄は、国内最多の9銘柄となった。

なおSBI VCトレード提供のステーキングサービスは、同取引所においてサポート銘柄を保有する全ユーザーが対象となっており、利用には別途申し込みなどは不要だ。対象暗号資産を保有しているだけで、収益(ステーキング報酬)が得られるようになっている。

XDCステーキング報酬については現時点で年率5.0%~8.0%(※同社手数料控除前)程度を見込んでいるとのこと。報酬付与については0.000001XDC単位で翌月15日までに実施される。手数料は配分ステーキング報酬の25%になるという。

なお注意点としては、SBI VCトレードで提供されているレンディング(貸しコイン)サービスに貸し出している暗号資産についてはステーキングの対象外となるとのことだ。

SBI VCトレード提供のステーキングサービスは現在、カルダノ(ADA)、アバランチ(AVAX)、ポルカドット(DOT)、テゾス(XTZ)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、オアシス(OAS)、コスモス(ATOM)に対応している。

ステーキングとは

ステーキングとは、「バリデーター」と呼ばれるユーザーが、対象となる暗号資産を一定量保有(ロック)することで取引記録のブロック生成プロセスに参加し、報酬を得る行為のこと。

暗号資産取引所が一般ユーザー向けに提供するステーキングサービスでは、ユーザーからトークンをプールに集め、ネットワークにまとめて預け入れる形式をとる。そのためステーキング参加に本来必要な暗号資産保有量を持たないユーザーでも、少額でステーキング報酬が得られる仕組みになっている。

なおステーキングは、コンセンサスアルゴリズムの「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」を採用するブロックチェーンで実行が可能となっている。コンセンサスアルゴリズムとは、暗号資産のブロックチェーンのブロックを追加する際の合意形成のアルゴリズムである。

XDCとは

「XDC」は、XDC Networkのネイティブトークンだ。同ネットワークは貿易金融の効率化を目的とする、企業や金融機関などエンタープライズに特化したブロックチェーンとのこと。SBI VCトレードによると「XDC」は、貿易金融における取引の透明性・追跡性の向上やコスト削減、スマートコントラクトを活用した取引スピード向上や信用リスク低減など、世界中の貿易マーケットの効率化につながると考えられているという。

またXDC Networkは、米R3社開発のエンタープライズ向けブロックチェーンプラットフォーム「Corda(コルダ)」と連携し、「コルダ」にて決済用トークンとして「XDC」を利用できる等、ハイブリッドブロックチェーンとして稼働可能である特徴を有しているとのことだ。

記事執筆時点(2023.7.13)において国内取引所でXDCを取り扱うのは、SBI VCトレードのみとなる。

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    参考:SBI VCトレード
    デザイン:一本寿和
    images:iStocks/Lidiia-Moor

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    この記事の著者・インタビューイ

    大津賀新也

    「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。