Amazonがスーパープラスチックへの約27億円出資を主導、ソニーやGoogle、アニモカら参加

スーパープラスチックがアマゾンと協業

米アマゾン(Amazon)とデジタルデザイナートイブランドのスーパープラスチック(Superplastic)が契約し、多岐にわたる協業を行うようだ。両社が2月15日発表した。

なおアマゾンはスーパープラスチックへ出資したことも発表している。アマゾンの開発者支援投資部門「アレクサファンド(Alexa Fund)」が、スーパープラスチックのシリーズA投資ラウンドによる2000万ドル(約26.8億円)の追加調達を主導したとのこと。

その他この投資ラウンドには、「クラフトベンチャーズ(Craft Ventures)」、「グーグルベンチャーズ(Google Ventures)」、「ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)」、「ケリング(Kering)」、「ソニージャパン」、「スクリブルベンチャーズ(Scribble Ventures)」、「カカオ(Kakao)」、「アモニカブランズ(Animoca Brands)」、「デーワンベンチャーズ(Day One Ventures)」、「ベータワークス(Betaworks)」らが参加したという。

この資金調達により、スーパープラスチックの資金調達総額は5800万ドル(約77.7億円)となったとのことだ。

調達資金の使途については、スーパープラスチックのキャラクター世界の拡充に使用すると説明されている。

アマゾンスタジオでスーパープラスチックの番組制作も

なおアマゾンはスーパープラスチックとの契約により、「アマゾンスタジオ(Amazon Studios)」で番組制作も行っていることを発表している。

「アマゾンスタジオ」では現在、SNSを中心にカルト的人気を集めているスーパープラスチックのキャラクター「ジャンキー(Janky)」と「グギモン(Guggimon)」主演の番組「ザ・ジャンキー・アンド・グギモンショー(The Janky & Guggimon Show)」を制作中だという。

また両社は上記番組制作の他にも、その他キャラクターをフィーチャーした追加シリーズや映画制作も計画しているという。シリーズ化されれば、世界240以上の国と地域のプライム・ビデオで独占配信される予定とのことだ。

アレクサファンドのディレクターであるポール・バーナード(Paul Bernard)氏は「スーパープラスチックのバーチャル有名人は、視聴者がいる場所を問わず会うことができる。私たちは、バーチャル有名人を、若い世代との関係がより深まる新しいタイプの知的財産だと考えている」とコメントした。

スーパープラスチックは昨年1月、グッチ(Gucci)とコラボし、グッチのデザインと「ジャンキー・アンド・グギモン」を組み合わせたNFTシリーズ「スーパーグッチ(SUPERGUCCI)」をリリースしていた。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/ChrisGorgio

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。 同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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