米ロビンフッドがノンカストディアルweb3ウォレット「Robinhood Wallet」β版公開、ポリゴン(MATIC)対応で

「Robinhood Wallet」β版が提供開始

米国で人気の投資アプリ「ロビンフッド(Robinhood)」が、独自web3ウォレット「Robinhood Wallet」のベータ版提供開始を9月27日発表した。

「Robinhood Wallet」は今まで「ロビンフッド」内で提供されていたウォレットとは別のもの。ノンカストディアル(セルフカストディ)型のウォレットアプリとして新たに提供されたウォレットとなる。今回のベータ版ではiOSアプリにのみ対応しているとのことだ。

なお同ウォレットは、5月に公開されていたウェイティングリストに参加したユーザーを対象に提供されたとのこと。100万人がリストに登録を行ったようだが、今回はその中の1万人のiOSユーザーに対し提供が行われたようだ。今年後半には一般公開を予定しているとのことで、ウェイティングリストに登録している全ユーザーにも公開通知されるとのこと。

また同ウォレットでは、初めにポリゴン(Polygon)のブロックチェーンからサポートを開始したという。ポリゴンを選択した理由は「ネットワークのスケーラビリティ、速度、低いネットワーク使用料、堅牢な開発者エコシステム」であるとのこと。なお今後については、その他多数のブロックチェーンをサポートするマルチチェーンウォレットになる予定としている。

ベータ版期間中についてはネットワーク手数料なしで暗号資産の取引と交換ができるという。またDeFi(分散型金融)のdApps(分散型アプリケーション)に接続も可能であるとのこと。ただしNFTの表示とNFTマーケットプレイスへの接続に関してはベータ版では非対応とアナウンスされている。

なお「ロビンフッド」ではネイティブのポリゴン(MATIC)と同ブロックチェーン対応の米ドルステーブルコイン「USD Coin(USDC)」が購入可能であり、両暗号資産は「Robinhood Wallet」にシームレスに送金できるようになっている。

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参考:ロビンフッド
デザイン:一本寿和
images:iStocks/peshkov・Ninja-Studios

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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