韓国DSRV、「XDC Network」のバリデーターに参画

SBI XDCとの協業で初の具体的成果

韓国のブロックチェーンインフラ企業DSRVが、レイヤー1ブロックチェーン「XDCネットワーク(XDC Network)」のマスターノード・バリデーターとして参画した。SBI XDC Network APAC(以下、SBI XDC)が9月17日に発表した。

XDCネットワークでは、フルノードが取引履歴の保存や取引・ブロックの検証を担う。マスターノード(バリデータノード)は取引を検証するとともに、新しいブロックの提案・確定を担う合意形成に参加する役割を持つ。

DSRVは約1カ月前からXDCネットワークのメインネットでノードを運用していたとのこと。今回の発表では、合意形成を担うコンセンサスレイヤーへの正式参加が明らかにされた。ただし、従来運用していたノードの種類や、今回の参画に伴う技術的な変更内容は説明されていない。

今回の参画は、SBI XDCが今年7月に発表したDSRVとの協業における、最初の具体的な成果だという。両社は日本と韓国における企業向けユースケースの共同検討を進めている。

DSRVは2019年設立の韓国企業で、金融機関や企業向けにオンチェーン金融サービスの構築・運用を支援している。発表によると、70を超えるブロックチェーンネットワークでバリデーターノードを運営している。また、韓国金融情報分析院(FIU)に登録された暗号資産(仮想通貨)サービスプロバイダー(VASP)でもある。

今後、SBI XDCとDSRVは、日本と韓国を結ぶ越境ビジネスの機会創出に取り組む予定だ。対象分野には、貿易金融、サプライチェーン管理、トークン化などが含まれる。

今回の発表では、NTTドコモ・グローバル(NTT DOCOMO Global)によるXDCネットワークのバリデーター参加にも言及されている。同ネットワークには、ハッシュキー(HashKey)、ドイツテレコム(Deutsche Telekom)、クリア・ストリート(Clear Street)、サーティック(CertiK)などの事業者もバリデーターとして参加しているという。

XDCネットワークは、決済、貿易金融、現実資産(RWA)などの用途に向けて設計された、オープンソースのレイヤー1ブロックチェーンだ。イーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性を持つ。

なおSBI XDCは、SBIホールディングスと、XDCネットワークを展開するトレードフィネックス・テック(TradeFinex Tech)の合弁会社として2023年12月に設立された。アジア太平洋地域で、貿易金融や企業向けのパートナーシップ拡大を進めている。

SBI XDCによる7月13日のDSRVとの連携発表では、DSRVが2026年7~9月をめどにXDCネットワークのバリデーターとして参加する予定が示されていた。両社は日韓の企業間連携や導入支援モデルの検討、XDCネットワークのエコシステム拡大に向けた共同施策の企画も進めるとしていた。

参考:SBI XDC公式ドキュメント
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。