イーサリアム、トークン化資産時価総額の61.4%を占有。分野別ではファンド・コモディティで高シェア

イーサリアム、トークン化資産の61.4%を占有

ステーブルコインを含むトークン化資産市場のチェーンごとの時価総額において、イーサリアム(Ethereum)が全体の61.4%を占めていることが明らかになった。ブロックチェーンデータ分析プラットフォーム「トークンターミナル(Token Terminal)」が集計したデータとして、3月29日に公開された。

同データによると、イーサリアム上で扱われるトークン化資産の時価総額は約2,062億ドル(約32.7兆円)に達している。また、同チェーン上のトークン化資産の時価総額は前年から40%以上増加しているとされている。

同分析は、ステーブルコイン、トークン化ファンド、トークン化株式、コモディティといった資産を対象に、時価総額ベースで集計されたものだ。トークンターミナルのデータ上では、これらを含むトークン化資産全体の市場規模は約3,363億ドル(約53.4兆円)と表示されている。

分野別に見ると、ステーブルコインの市場規模は約2,996億ドル(約47.6兆円)で、このうちイーサリアムは約1,795億ドル(約28.5兆円)を占める。シェアは約60%となる。

トークン化ファンドの市場規模は約307億ドル(約4.9兆円)で、イーサリアムは約219億ドル(約3.5兆円)を占める。シェアは約71%と高い水準にある。

コモディティ分野の市場規模は約51億ドル(約0.81兆円)で、イーサリアムは約49億ドル(約0.78兆円)を占める。シェアは約96%に達している。

一方で、トークン化株式の市場規模は約8億8,610万ドル(約141億円)で、イーサリアムは約4億1,390万ドル(約66億円)を占める。シェアは約47%となり、株式分野では他チェーン、とりわけアービトラムの存在感も大きい。

このように、トークン化資産市場におけるイーサリアムのシェアは分野ごとに差がみられるものの、特にファンドやコモディティ分野で高い優位性を示している。

なお、本データは時価総額ベースのシェアを示したものであり、各チェーンの実態を把握するには取引量や保有者数など他の指標も含めて多角的に検証する必要がある。

参考:トークンターミナル
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。