PGL(PG Labs)が3億円のシード調達、イーサリアムとレイヤー2関連事業強化へ

国内Web3企業PGL(PG Labs)が3億円調達

国内のWeb3企業PGL(PG Labs)が、ベンチャーキャピタルおよび個人投資家を引受先とする総額3億円のグラント含むシードラウンド資金調達の実施を12月10日発表した。

PGLはイーサリアムとそのレイヤー2を軸にしたWeb3事業を社会に浸透させるために、企画・開発支援、グローバル展開・マーケティング支援、財務戦略(暗号資産トレジャリー)支援事業を展開している。またイーサリアムおよび30以上のレイヤー2のインターオペラビリティプロトコルであるフェザントネットワーク(Pheasant Network)の開発にコミットしている。

今回の資金調達は、イーサリアム財団(Ethereum Foundation)やオプティミズム財団(Optimism Foundation)ポリゴン(Polygon)、スクロール(Scroll)、タイコ(Taiko)、リネア(Linea)、アルケミー(Alchemy)、ギットコイン(Gitcoin)らによるグラント支援、またmintや90sといったベンチャーキャピタルおよび個人投資家8名から実施された。なお調達額の50%はETHおよびUSDCによって実施されたとのこと。PGLは待機資産の一部を運用に回すことで財務基盤を強化していくとしている。

なおPGLは、今回のイーサリアム財団やオプティミズム財団らからのグラントによる支援は、同社が進める「Public Goods(公共財)」開発に対するグローバルでの評価を示すものとしており、今後もイーサリアムやレイヤー2エコシステムへの貢献を継続していくとのこと。

今回の資金調達により既存事業の強化し日本企業のWeb3事業支援を拡大し、イーサリアムとレイヤー2を軸とした事業の企画・開発を支援する「Web3スタジオ」としての知名度を高めていくとしている。さらに「世界を支えるPublic Goodsを創る」をミッションとして、フェザントネットワークの開発強化を進めるとともに公共性と実用性を両立したWeb3インフラの構築を目指していくとのことだ。

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参考:PGL(PG Labs)公式サイト
画像:iStocks/BadBrother

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