リップル、ジェミナイのクレカに「RLUSD」決済統合の実証開始、マスターカードらと提携で

カード決済の清算にRLUSD活用を検証

米リップル(Ripple)が、米ドル連動型ステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」を活用した決済処理の実証を開始すると11月5日に発表した。同実証は、国際決済大手マスターカード(Mastercard)、米銀行ウェブバンク(WebBank)、暗号資産取引所ジェミナイ(Gemini)と提携して進められるという。

RLUSDはリップルが発行する米ドル建てステーブルコインで、米ドルおよび現金同等物により100%担保されている。ローンチ以降、国際送金や法人向け決済分野を中心に導入が進んでおり、流通供給量は約10億ドル(約1,530億円)を超えている。

今回の取り組みでは、パブリックブロックチェーン「エックスアールピー・レジャー(XRP Ledger:XRPL)」上で発行されるRLUSDを用いて、ジェミナイが提供する「ジェミナイ・クレジットカード(Gemini Credit Card)」における決済処理の一部を最適化する方針だ。具体的にはマスターカードとウェブバンク間におけるクレジットカード利用分の清算プロセスにおいて、RLUSDによるブロックチェーンベースの決済が活用されるという。

リップルは今回の実証について、規制下にある米国の銀行がパブリックチェーン上のステーブルコインを用いてカード取引の清算を行う初期の事例になる可能性があるとしている。リップルは今後数カ月で必要な規制承認を得た上で、マスターカードおよびウェブバンクとの既存の決済プロセスにおけるRLUSD統合を進める予定だ。

なおジェミナイは今年初めより、クレジットカード利用額に応じて暗号資産「エックスアールピー(XRP)」を報酬として付与するクレジットカードプログラムを提供しており、今回の取り組みはその決済基盤を拡張する形となる。

参考:リップル
画像:iStocks/Foryou13

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あたらしい経済 編集部

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