SBIゾディアカストディが廃業か
SBIと英ゾディアカストディ(Zodia Custody)による日本の合弁事業が解消されたと「ブルームバーグ(Bloomberg)」が9月12日に報じた。
2023年2月、SBIグループの子会社SBIデジタルアセットホールディングス(SBI DAH)とゾディアカストディは、JV(ジョイントベンチャー)設立を発表。その後、日本を拠点に機関投資家向けにデジタルアセットのカストディサービス提供を予定するSBIゾディアカストディが新設された(出資比率はSBI DAHが51%、Zodiaが49%)。
報道によるとSBIゾディアカストディは、日本の金融庁と現地登録の申請について準備していたというが、事業終了の決定前の時点でその手続きは進んでいなかったとのことだ。
ゾディア・カストディのCEOであるジュリアン・ソーヤー(Julian Sawyer)氏は今回の事業解消について、両社の優先事項を追求するための「戦略的な連携であり、相互の合意によるもの」と「ブルームバーグ」へ話した。
「あたらしい経済」編集部は同報道について、SBIホールディングスへ現在確認を取っている。新たな情報が得られ次第、この記事に追記する予定だ。
2025.9.12 12:15追記:SBIホールディングス広報担当者へ確認したところ、今回の報道は事実でありSBIゾディアカストディは廃業予定とのこと。またゾディアカストディとの事業解消の理由についてはブルームバーグの報道のとおり、「グループ全体のシナジー効果をより迅速に追求するための積極的な決定」とのことだ。今後の公式発表については、未定だと回答を得た。
ゾディアカストディは、世界的な銀行金融グループの英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank:SCB)のベンチャー投資&インキュベーションユニットであるエスシーベンチャーズ(SC Ventures)と米大手資産運用会社ノーザントラスト(Northern Trust)が設立した、機関投資家向けの暗号資産(仮想通貨)カストディソリューションを提供する企業だ。
SBIホールディングスは、ゾディアカストディとのJV設立発表後の2023年4月、同社への出資を発表していた。
参考:ブルームバーグ
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