イーサリアムのグローバルインキュベーションDAO「Ethreactor」発足

Ethreactorが始動

イーサリアム(Ethereum)エコシステムにおけるグローバルなインキュベーションを推進する新たなDAO「Ethreactor(イーサリアクター)」が発足した。同DAOの共同発起人でファシリテーターとなる、国内拠点でweb3インキュベーションプログラム等を提供するフラクトンベンチャーズ(Fracton Ventures)が9月12日発表した。

イーサリアクターは、世界中のインキュベーション・コミュニティを接続する「分散型インキュベーター・コレクティブ(Incubator Collective)モデル」とのこと。オンチェーンのインセンティブに合わせた設計を通じてインキュベーションを再構築することで、エコシステムのインキュベーションプログラムをイーサリアムのプロトコルレベルの機能にするという。

これにあたり、世界中のイーサリアムハッカソンの母体となっている組織やそれぞれの地域のイーサリアムインキュベーターを同DAOメンバーとしてオンボードし、「イーサリアクター」のブランド名でインキュベーションプログラムを実施するとのこと。

イーサリアムエコシステムのインキュベーションが抱える課題として、「ハッカソン発のプロジェクトがイベント後に続かないこと」、「インキュベーター同士のシナジーや共通のネットワークやノウハウの共有機会が不足していること」、「グローバル展開に際しての言語・文化・規制の壁」、「ビルダーが長期的なエコシステムインセンティブから孤立してしまうこと」が挙げられている。

イーサリアクターでは、これら課題に対し、グローバルな統合トレジャリー、標準化されたインキュベーションモデル、ローカル市場に根ざしたメンタリングやカルチャーの支援を提供。これによりプロジェクトが世界規模で持続的に成長できる土台を築くとしている。

イーサリアクターの仕組みの特徴は、インキュベーションプログラムの卒業プロジェクトが同DAOに対して統一的に1%のトークンアロケーションを提供することだ。

イーサリアクターがDAO型で集約したインキュベーションの成果を、インキュベーター、ビルダー、投資家、支援者が世界規模で同一のアップサイドを共有する。これにより初期段階プロジェクトの持続的な成長を支援する統合的なフレームワークが実現するとのことだ。

またイーサリアクターでは、世界各地のローカルインキュベーターと提携し、それぞれが独自のプログラム運営をするという。これにより地域ごとの文化・言語を尊重しながらも、グローバルDAOトレジャリーを通じた成果の共有が可能になるとのことだ。

同DAOの初期メンバーにはフラクトンベンチャーズの他、ベトナムのSuci Blockchain Hub、韓国のNarrative、豪州のETHSydney、メキシコのETH Cinco de Mayo、パナマのETHCanal、イタリアのNapulETH、セルビアのETH Belgradeが参画している。

参考:Ethreactor
画像:iStocks/Cemile-Bingol

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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