シャープリンクがイーサリアム追加購入、総保有数27万ETH超に

SharpLink GamingがETH取得

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)を主要財務準備資産として採用する米ナスダック上場企業シャープリンクゲーミング(SharpLink Gaming:以下シャープリンク)が、ETHを7月15日に追加取得した。オンチェーン情報追跡プラットフォーム「アーカム(Arkham)」のデータによって確認できる。

シャープリンクは、スポーツベッティングやオンラインカジノ事業者向けマーケティング支援を展開する企業。また同社は、イーサリアム財団(Ethereum Foundation)に次ぐ全世界第2位のETH保有企業であり、世界最大のETH保有上場企業だ。

「アーカム」のデータによると、シャープリンクは2万4,371ETHを7,325万ドル(約108億円)で取得した。これによりシャープリンクのETH合計保有量は、合計約27万7,860ETHに拡大した。

データによれば2万4,371ETHは、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が提供する機関投資家向けサービス「コインベースプライム(Coinbase Prime)」のウォレットから送金されている。

なおシャープリンクは直近で立て続けにETHを購入している。同社は10日、1万ETHを当時約2,572万ドル(約37億円)で取得。また11日には、2万1,487ETHを当時約6,370万ドル(約94億円)で取得。さらに13日には、1万6,374ETHを当時約4,885万ドル(約72億円)で取得した。

なお10日に取得されたETHについては、OTC(店頭)取引を通じてイーサリアム財団から購入したとのこと。この際の購入資金には、シャープリンクがATMファシリティを通じて調達した約6,400万ドル(当時約94億円)の一部である3,720万ドル(当時約54.6億円)相当が充てられたようだ。

ATMファシリティとは、企業が市場価格に近い価格で、登録済みの株式を少量ずつ発行して資金を調達できる仕組みである。

なお記事執筆時点のETH価格は約2,973ドル(約43.8万円)となっている(7月15日15:00 コインマーケットキャップ調べ)。

参考:アーカム
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。