DEX「Sushi」が分散型デリバティブ取引所「Susa」立ち上げへ、Layer Nと提携で

Sushiが分散型デリバティブ取引所「Susa」立ち上げへ

分散型取引所(DEX)の「スシ(Sushi)」が、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ネットワーク「レイヤーN(Layer N)」と提携し、同ネットワーク上で分散型の高速デリバティブ取引所「スサ(Susa)」をリリースすることを2月13日に発表した。

発表によると「スサ」は、約定日が設定されていないパーペチュアル取引(永久取引)が行える分散型取引所(DEX)として公開される予定で、今年の上半期中にテストネット上でリリースされる予定とのことだ。

「スサ」の公式Xアカウントの投稿によると、同取引所は「前例のない規模と機能」、「パーミッションレスのエコシステム」、「資本効率を10倍にするメカニズム」、「フルオンチェーンのオーダーブック」という4つの点で単なる永久取引所には留まらないとのことだ。

また「スサ」には、まだ明らかになっていないユーザー中心の機能が多数導入される予定であることも語られている。

現在「スサ」は、リミテッドベータ版の登録が開始されており、公式サイトからメールアドレスとウォレットを用いて登録することで参加資格を受け取られるとのことだ。

「レイヤーN」は、イーサリアムステートネット(Ethereum StateNet)という仕組みを採用した新しいL2ネットワーク。アプリケーションごとに固有のロールアップを採用したノードを保有でき、ノード間での通信や流動性の移動はシームレスに行うことが可能だ。

また「レイヤーN」は、N-EVMというイーサリアムに搭載された仮想マシン開発であるEVM(イーサリアム仮想マシン)と互換性のある環境を提供しているため、イーサリアム上のアプリケーションをほぼ変更することなく移行可能だ。

なお同ネットワークのメインネットは、今月中にローンチすることが予定されている。

1月には、今月公開されるパブリックテストネットに先立ち非公開のテストネットにてテストを行い、継続的に毎秒2万トランザクションを処理し、ピーク時には12万TPS(トランザクションパーセカンド)を達成したことが発表されている。

関連ニュース

参考:スサ公式サイト
images:iStocks/Nobi_Prizue

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【5/14話題】米コインベースのシステム全体が停止、Tanéがa16z委任でオプティミズムのガバナンスに参加など

米コインベースのシステム全体が停止中、現在は問題調査中、Tanéがオプティミズムのガバナンスに参加、a16z委任受け、米暗号資産団体がPAC発足、連邦議会選の候補支援 会員44万人から資金募る、ユニスワップ創設者が米大統領に暗号資産政策を見直すよう忠告、SECへの批判も、リップル社CEO、米政府がUSDTを標的にしていると発言。テザー社CEOはこれに抗議、Snap to Earn「SNPIT」のトークン「SNPT」、BOBG社で発行が決定、兼松、ブロックチェーン活用「TradeWaltz」で書類保管を全面電子化に、BlockdaemonがUAE進出、アブダビグローバルマーケット(ADGM)に登録、Eigen Layerの「EIGEN」が請求可能に、取引所には未上場、Fireblocks、認可済みカストディアンへのネットワーク提供へ、NYDFS規制下の信託会社設立も、オムニチェーンID認証展開「Layer3」、独自トークン「L3」初回エアドロを今夏実施へ、暗号資産ウォレット提供「エクソダス」、NYSEへの上場が遅延