gumiのシンガポール子会社、分散型IDプロトコルの基盤「Mycel」のバリデータに参加

gC Games SingaporeがMycelのバリデーターに

gumi(グミ)の連結子会社gC Games Singapore(gcゲームズシンガポール)が、レイヤー1ブロックチェーン「Mycel(マイセル)」へのバリデータ参加および同チェーンのノード運営を開始した。gumiが11月8日発表した。

なおgC Games Singaporeは、gumiのブロックチェーン事業を展開するシンガポール法人の子会社だ。

また「Mycel」は、様々なブロックチェーン上に存在するネームサービスと分散型ID(DID)プロトコルの基盤となることを目指すレイヤー1ブロックチェーンだ。今年7月にテストネット「SHUGYO Network」を立ち上げている。

ネームサービスは、複雑な文字列から構成される暗号資産(仮想通貨)のウォレットアドレスを覚えやすい「任意の文字列」と紐付けられるサービスである。インターネットにおけるDNS(Domain Name System)のようなサービスである。

現在ほとんどのブロックチェーン上のネームサービスは、各チェーンでそれぞれ管理されており、他のチェーンとの相互運用性が欠如している。「Mycel」は、ブロックチェーンを跨いで使用できるドメインを作成することで、相互運用性が高いネームサービスの提供を目標としている。

なお今回gC Games Singaporeが参加したバリデータとは、ブロックチェーンのネットワークに接続し、トランザクションが正しいかを検証するノード(コンピューター端末)またはその運用者のこと。運営者は、その貢献度等に応じた報酬が得られる仕組みとなっている。

またノード運営とは、ブロックチェーン上での取引承認の合意形成が正常に稼働する状態を担保することだ。

なおgC Games Singaporeは今年7月にレイヤー1ブロックチェーンのCosmos Hub(コスモスハブ)、6月にはレイヤー1ブロックチェーンSui(スイ)、5月にはゲーム特化型ブロックチェーン「WEMIX3.0」のそれぞれのバリデータに参画し、ノード運営を開始している。

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参考:gumi
images:iStocks/royyimzy

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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