フォビにペイパルのステーブルコイン「PYUSD」上場へ、取引所初

フォビに「PYUSD」上場へ

海外暗号資産(仮想通貨)取引所Huobi(フォビ)が、米決済大手ペイパル(PayPal)の独自ステーブルコイン「PayPal USD(PYUSD)」の取り扱い予定を8月8日発表した。

「PYUSD」は8月7日にローンチされたばかりであり、フォビは取引所として初めて「PYUSD」の取り扱いをするという。

発表によるとフォビでは、PYUSD/USDTの取引ペアを提供するとのこと。取引手数料は無料とのことで、市場の流通と流動性条件などが満たされ次第、取引を開始するとのことだ。

「PYUSD」は、米ドルの価格に1:1でペッグ(固定)されたステーブルコインだ。なおペイパルのような大手金融会社が独自のステーブルコインを発行するのは、初の事例である。

「PYUSD」の価値は米ドル預金・短期米国債・同様の現金相当物に100%裏付けられているという。発行元については「パクソストラストカンパニー(Paxos Trust Company)」が担当している。

また「PYUSD」はイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上で発行されるERC-20規格のトークンとのこと。そのため、既に大規模で成長を続けている外部開発者コミュニティや暗号資産ウォレット、web3アプリケーションで「PYUSD」は利用できるようになる他、暗号資産取引所でも簡単に採用可能であると、ペイパルは説明している。

「PYUSD」は、今後数週間以内に米国のペイパル顧客を対象に販売を開始するとのことだ。

関連ニュース

参考:フォビ
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【5/17話題】スラッシュがSlash Vプリカ SHOP開始、SECのSAB121覆す決議案が可決など

スラッシュが「Slash Vプリカ SHOP」開始、暗号資産でVプリカ購入可能に、米上院、SECの暗号資産会計ルール「SAB121」を覆す決議案を可決、インド証券取引委員会、暗号資産取引の監督に前向き、準備銀行とは対照的に、仏証券監督当局、投資家にBybitの無登録営業を警告、KuCoin、ナイジェリアの規制準拠に向け一部サービスを停止、米CME、ビットコイン現物取引の提供検討か=報道、リップル、「XRP Ledger」をコスモスのインターチェーンに接続、マスターカードがカーボンクレジットのトークン化における概念実証完了、スタンダードチャータード銀行らと、DTCC、大手銀行らとファンドのトークン化推進する「Smart NAV」の実証実験完了。チェーンリンク活用で