イーサL2「スタークネット(STRK)」上のDeFiプロジェクト、TVLが1000万ドル突破

StarknetのDeFi、TVLが1000万ドルを突破

スタークネット(Starknet)上に構築されたDeFi(分散型金融)のTVL(総預かり資産額)が5月18日に1,000万ドル(約13.7億円)を突破した。なおスタークネットは、イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンのレイヤー2スケーリングソリューション。

ブロックチェーン上のプロジェクトを追跡している「DeFi Llama」によるとスタークネット上のDeFiのTVLは、2023年1月1日には約80万ドルだった。なお5月22日時点で約1,087万ドルとなっており、4ヶ月足らずで10倍以上に成長している。

スタークネットはイスラエルの企業スタークウェア(StarkWare)が開発するゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用したイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンだ。現在のところ、大手DEX(分散型取引所)のdYdXなどが稼働しており、ブロックチェーン自体のTVLは約5251万ドルとなっている(5/22 L2Beat調べ)。

なお現在スタークネットで最もTVLが高いDeFiプロトコルは、スタークネット独自のプロトコル「ジェダイスワップ(Jedi Swap)」である。

またその他のイーサL2ブロックチェーンのDeFi市場のTVLは、アービトラム(Arbitrum)が約24億ドル、オプティミズム(Optimism)が約8.8億ドルとなっている。これはユニスワップ(Uniswap)やアーベ(Aave)など大手のDeFiプロトコルがサポートを開始していることが理由の一つである。

ちなみにアーベは4月4日に「イーサリアム(Ethereum)L2スケーリングソリューションのスタークネット(StarkNet)上に展開する提案」に対する温度感チェックのガバナンス投票を行っており、賛成多数で終了している。

関連ニュース

参考:ディファイラマ
images:iStocks/monsitj・RRice1981

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ