ハイパーリキッド、USDC準備資産収益の蓄積開始。HYPE買い戻し原資に=報道

AQAv2でUSDC準備資産収益をHYPE買い戻しへ

分散型取引所(DEX)ハイパーリキッド(Hyperliquid)で、ステーブルコイン「USDC」の準備資産収益の蓄積が8月26日に始まったと報じられている。ハイパーリキッド関連の情報を発信するXアカウント「ハイパーリキッド・デイリー(Hyperliquid Daily)」が同日に伝えた。ハイパーリキッドが5月に公表した「AQAv2(Aligned Quote Asset v2)」でも、同日から準備資産収益の蓄積を開始するスケジュールが示されていた。

USDCは、米サークル(Circle)が発行する米ドル連動型ステーブルコイン。サークルは1USDC=1ドルで償還できるよう、現金や短期米国債などの準備資産を保有している。こうした準備資産からは利息収入が生じる。

AQAv2は、ハイパーリキッド上のUSDC供給量に応じて算定される準備資産収益の一部を、ハイパーリキッドへ還元する仕組みだ。還元された収益は、最終的にハイパーリキッドのネイティブトークン「HYPE」の買い戻し原資となる。

AQAv2では、米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が「トレジャリー・デプロイヤー(Treasury Deployer)」を担う。サークルは「テクニカル・デプロイヤー(Technical Deployer)」として、USDCの発行や償還、クロスチェーン移転に必要な技術基盤を担当する。

AQAv2では、ハイパーリキッド上のUSDCに対応する準備資産から生じるコスト調整後の利回り収益について、約90%がハイパーリキッドへ還元される。

8月26日に始まったと報じられているのは、この収益の蓄積だ。収益は30日ごとに計算され、その8日後にハイパーリキッドの支援基金「アシスタンス・ファンド(Assistance Fund)」へ送金される。初回の送金は10月3日に予定されている。

アシスタンス・ファンドには、ハイパーリキッドで発生する取引手数料の一部が配分される。同ファンドは受け取った資金を使ってHYPEを自動的に買い戻し、買い戻されたHYPEはバーンされる。

AQAv2ではこれに加え、USDCに対応する準備資産から生じる収益も、HYPEの買い戻し原資となる。これによりハイパーリキッドでは、取引活動から生じる収益だけでなく、同プラットフォーム上のUSDCに対応する準備資産から生じる収益も、HYPEの買い戻しにつながる仕組みが加わることになる。

 参考:ハイパーリキッド
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。