セキュリタイズ、株式を発行体主導モデルでトークン化。カレンシーG株をイーサリアムとソラナ上で発行

発行体主導モデルでトークン化の事例

米セキュリタイズ(Securitize)が、ナスダック上場企業カレンシー・グループ(Currenc Group)の普通株式をトークン化したと4月8日に発表した。トークン化された株式は、イーサリアム(Ethereum)およびソラナ(Solana)上で取引が可能になるとのこと。

同社は越境決済や電子ウォレット、金融機関向けAIツールを提供するフィンテック企業だ。またアニモカ・ブランズ(Animoca Brands)との逆合併案に向けた非拘束のタームシートを公表しており、デジタル資産やゲーム、分散型金融(DeFi)領域への展開を視野に入れている。

セキュリタイズの発表によると、トークン化された同社株式は、24時間365日の取引、低コストでの取引、小口化による少額保有、DeFiインフラとの統合などが期待されるとのこと。

また同株式は、レンディングプロトコルにおける担保としての利用や、自動マーケットメイカー(AMM)などの流動性環境への統合、スマートコントラクトを活用した自動売買戦略への組み込みなどにも対応する可能性があると説明されている。

セキュリタイズの共同創業者兼CEOであるカルロス・ドミンゴ(Carlos Domingo)氏は、今回の取り組みについて、企業自らが関与する発行体主導のトークン化の事例だと説明した。また、発行体の関与のもとで実際の株式と紐づく形でトークン化される仕組みであることを同氏は示した。

セキュリタイズは、同社プラットフォーム「ストックス・オン・セキュリタイズ(Stocks on Securitize)」を通じて、対象株式の情報提供や投資家の適格性確認、利用手続きなどを行うとしている。

なおセキュリタイズはこれまで、実際の株式をオンチェーンで発行・管理する仕組みを発表している。今回の取り組みが同様のアーキテクチャに基づくかは明らかにされていないが、同社のこれまでのトークン化証券に関する取り組みと方向性を同じくする動きとみられる。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者 ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。