アブラがナスダック上場を計画
暗号資産の管理プラットフォームを手がけるアブラ(Abra)が、特別買収目的会社(SPAC)のニュー・プロビデンス・アクイジションIII(New Providence Acquisition Corp III)との合併を通じて株式公開を目指す計画だと、3月16日に発表した。デジタル資産関連企業への投資家の関心が再び高まるなか進められる。
取引完了後、統合後の会社はアブラ・ファイナンシャル・ホールディングス(Abra Financial Holdings, Inc.)として事業を運営する予定。上場先はナスダックが見込まれている。
なお本取引は、アブラのプレマネー時点の株式価値7億5,000万ドル(約1,195億円)を前提に算出されている。
パンテラ・キャピタル(Pantera Capital)やアダムズ・ストリート(Adams Street)を含む既存のアブラ投資家は、保有持分の100%を統合後の新会社に引き継ぐ。
アブラ創業者兼CEOのビル・バーハイト(Bill Barhydt)氏はインタビューで、「これは当社にとって次の自然なステップにすぎない」と述べた。また同氏は「今後数年で大きな成長に向かうと考えている」と語った。
アブラは、登録投資顧問業者、富裕層顧客、ファミリーオフィス、ヘッジファンド向けに、暗号資産のカストディ、売買、貸付サービスを提供しており、同社自体も登録投資顧問業者である。
アブラは2024年、同社の貸付商品「アブラ・アーン(Abra Earn)」(現在はすでに終了)が有価証券として登録されるべきだったとの米証券取引委員会(SEC)の主張をめぐり、同委員会と和解している。
またアブラは同年、必要な州ライセンスを取得しないまま暗号資産の売買・取引サービスを提供していた問題をめぐり、米25州の金融規制当局と和解している。
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Crypto company Abra to go public in blank-check merger
(Reporting by Hannah Lang in New York; editing by Diane Craft)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters