米リップル社のデビッド・シュワルツCTOが年末退任へ

リップル社の重役が退任を発表

米リップル(Ripple)の最高技術責任者(CTO)であるデビッド・シュワルツ(David Schwartz)氏が、2025年末をもって同職を退任する。10月1日にシュワルツ氏が自身のX投稿により発表した。

シュワルツ氏は国家安全保障局(NSA)のコンサルタントとしての勤務を経て、2011年にリップルに入社し、2018年にCTO就任。同氏はXRPレジャー(XRP Ledger)の開発に携わり13年以上にわたってリップルに在籍していた。

投稿の中でシュワルツ氏は、CTOの職からは退くが、XRPコミュニティから去るわけではないとしている。今後は名誉CTO(CTO Emeritus)としてリップルのオフィスに出入りしつつ、取締役会の一員として同社のミッションと長期ビジョンを支えていくという。

また同氏は「この数か月、個人でXRPLノードを立ち上げて出力データの公開や、XRPの新たなユースケースの調査をしてきた」と述べており、今後もXRPへの貢献を続けることを示唆している。

XRPレジャーは、2012年にローンチされた分散型のパブリックブロックチェーンで、主に高速かつ低コストの送金用途に活用されてきた。

なお今年6月30日にはXRPレジャー上にイーサリアム仮想マシン(EVM)互換の「XRPL EVM サイドチェーン」がメインネットで稼働を開始した。この開発はリップルと開発パートナーのピアシスト(Peersyst)が主導し、アクセラー(Axelar)ブリッジを通じて80以上のブロックチェーンとの相互運用性を実現している。

 

画像:PIXTA

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あたらしい経済 編集部

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