アメックスがNFT旅行スタンプ「Amex Passport」提供開始、イーサL2「Base」とFireblocks採用で

アメックスが旅行者向け新サービスをNFTで開始

米アメリカン・エキスプレス(American Express)が、旅行履歴をNFTとして記録する新サービス「アメックス・パスポート(Amex Passport)」の提供開始を9月15日に発表した。

同サービスは、米国のカード会員を対象に、同社のモバイルアプリ内から利用できる。費用・手数料は無料だ。

アメックス・パスポートは会員が130以上の国・地域で同社カードを使用した際に、自動でその訪問先を記録した「スタンプ」が付与される。スタンプはイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワーク「ベース(Base)」上にERC-721トークンのNFTとして発行される。NFTには訪問国や日付、簡易な説明などが含まれるが、個人情報はチェーン上に記録されない仕様となっている。

スタンプの付与は同社の物理カードの決済だけでなく、アップル・ペイ(Apple Pay)やグーグル・ペイ(Google Pay)などのデジタルウォレット経由での決済も対象となるとのこと。会員がアプリ内でアメックス・パスポートを有効化すると、過去2年間に対象地域で行ったカード決済履歴に基づいてスタンプが遡って追加される。

取得したスタンプはブロックチェーン上で保管されるが、ユーザー自身でのウォレット操作やNFTの取引はできない。あくまで暗号資産(仮想通貨)やNFTの技術を前面に出さず、旅行体験の一部として提供するという。

なお本機能のバックエンドでは、デジタル資産インフラストラクチャプロバイダー大手のファイアブロックス(Fireblocks)が関与している。同社は「ウォレット・アズ・ア・サービス(Wallet-as-a-Service)」基盤を提供し、アメックスのカード会員向けに個別のブロックチェーンウォレットを自動生成・管理している。

参考:アメリカン・エキスプレスプレスリリース
画像:PIXTA

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あたらしい経済 編集部

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