オンドファイナンスがブロックチェーン開発ストレンジラブ買収、RWAスタック開発促進へ

オンドファイナンスがストレンジラブ買収

RWA(現実資産)のトークン化プラットフォーム提供オンドファイナンス(Ondo Finance)が、ブロックチェーン開発企業兼バリデーターのストレンジラブ(Strangelove)買収を7月14日に発表した。買収額は非公開。

ストレンジラブは、複数のブロックチェーンエコシステムでオープンソースのインフラを開発している。同社のチームは、プロトコル開発やSDKフレームワークの設計、カスタムチェーンの導入といった基盤技術を構築してきたという。

また同チームは、安全かつモジュール化されたブロックチェーンインフラの構築に関して、独自の専門性も備えているとのこと。

オンドファイナンスはストレンジラブの買収を通じて、エンジニアリングおよびプロダクト開発の体制を強化するという。これにより、オンドファイナンスが展開するフルスタック型RWAオンチェーン化プラットフォームの開発が加速する予定とのこと。

また買収の一環として、ストレンジラブCEOジャック・ザンポリン(Jack Zampolin)氏が、オンドファイナンスのプロダクト担当バイスプレジデントに就任するという。

ザンポリン氏は、複数のレイヤー1チェーンおよび相互運用性システムにおいて、プロダクト主導の取り組みを率いた実績があるとのこと。具体的には、プロトコル設計やインフラ開発、市場展開の実行に関する経験があるという。

ザンポリン氏の就任により、オンドファイナンスが近日立ち上げ予定の独自ブロックチェーンのローンチが加速することが見込まれる。

なおオンドファイナンスは7月4日、オアシスプロ(Oasis Pro)の買収を発表した。この買収によりオンドファイナンスは、オアシスプロが保有するライセンスを取得することになる。なお、こちらも買収額は非公開だ。

オアシスプロは、RWAおよびデジタル証券を扱うグローバルなフィンテックインフラプロバイダー。公募・私募のトークン化証券を対象としたマルチアセット取引プラットフォームソリューションを提供している。

また買収対象には、米SEC(証券取引委員会)登録のブローカーディーラーおよびトランスファーエージェントであるオアシスプロ子会社オアシスプロマーケッツも含まれているとのこと。

同社は代替取引システム「OATSPRO」を運営しFINRA(金融取引業規制機構)およびSIPC(証券投資者保護公社)にも加盟している。

参考:オンドファイナンス
画像:iStocks/Muhammad-Farhad

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。