Anchorage Digital、ステーブルコインUSDM発行元Mountain Protocol買収へ

Anchorage DigitalがMountain Protocol買収へ

暗号資産(仮想通貨)カストディ企業のアンカレッジデジタル(Anchorage Digital)が、米国債を裏付けとするマルチチェーン対応ステーブルコイン「USDM」の発行元であるマウンテンプロトコル(Mountain Protocol)の買収に関する最終合意書に署名したと5月12日に発表した。

マウンテンプロトコルはバミューダ金融庁の規制を受けており、2024年6月には暗号資産投資企業マルチコインキャピタル(Multicoin Capital)が主導するシリーズA資金調達で800万ドル(約11.6億円)を調達している。

今回の買収は、通常のクロージング条件および規制当局の承認を前提としており、完了は後日予定されている。なお買収額は公表されていない。

アンカレッジデジタルは今回の買収により、マウンテンプロトコルのチーム、技術、ライセンス基盤を自社に統合し、ステーブルコイン機能を拡張する計画とのこと。

これによりアンカレッジデジタルは、従来の金融機関および暗号資産ネイティブの機関投資家の双方から高まる需要に対応する体制を強化するとのことだ。

また今回の買収に伴い、マウンテンプロトコルは「USDM」の段階的な終了プロセスを開始した。5月12日付で新たな「USDM」の発行は停止されたが、その他の機能については当面の間サポートされるという。なお「USDM」の報酬プログラムも停止日から30日間は継続されるが、それ以降は年率0%に設定される予定だ。

参考:Anchorage DigitalMountain Protocol
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。