国内5例目IEO「エルフトークン(ELF)」の付与延期、ハッシュパレットとビットフライヤーで「協議中の事項」により

エルフトークン(ELF)の付与が延期

国内5例目のIEOとなる「エルフトークン(ELF)」の抽選・決済・付与が延期されることが、国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットフライヤー(bitFlyer)から2月21日発表された。

「ELF」は、ビットフライヤー提供のIEOプラットフォーム「bitFlyer IEO」にて購入申し込み受付を2月9日から20日までの期間実施。この申込を経て21日に「ELF」抽選・決済・受け渡しおよび抽選結果通知が行われる予定だった。

ビットフライヤーによると21日時点で、「ELF」の販売総額である12.5億円を超える購入申込があったとのこと。しかし、「ELF」発行元のHashPalette(ハッシュパレット)とビットフライヤーの間で「協議中の事項」があることから、今回の延期に至ったとのことだ。

発表ではどのような事項が発生したのかは伝えられていないが、本件については当該IEOの審査を担う日本暗号資産取引業協会(JVCEA)にも相談をしているとのこと。

「ELF」はIEO実施ののち、ビットフライヤーの取引所にて取り扱われる予定だった。これも含め今後のスケジュールについては準備が整い次第、公式アナウンスにて通知されるのことだ。

なおIEO(Initial Exchange Offering)とは、トークンによる資金調達を暗号資産取引所が支援し、具体的には主体となって発行体のトークンを販売するモデルのこと。

また過去国内においてIEOで販売された暗号資産は4銘柄ある。ハッシュパレットがコインチェックで実施した「パレットトークン(PLT)」と「FC琉球」がGMOコインで実施した「FCRコイン(FCR)」、フィナンシェがコインチェックで実施した「フィナンシェトークン(FNCT)」、オーバースがcoinbook(コインブック)およびDMM Bitcoinで実施した「Nippon Idol Token(NIDT)」だ。

今回の「ELF」のIEOは、国内5例目となる。またハッシュパレットとしては「PLT」に続き2件目のIEOを実施することになる。

なおビットフライヤーでは昨年3月に創業者の加納裕三氏が同社の代表取締役CEOに復帰。先日18日にはユーザーからの預かり総資産が7,000億円を突破したことを発表していた。

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参考:ビットフライヤー
images:iStocks/Rawpixel・putilich

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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