バイナンス、ビットコイン「Ordinals」NFTの取引・ミント対応のプラットフォーム立ち上げ

Binance Inscriptions Marketplace立ち上げ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、「バイナンス・インスクリプションズ・マーケットプレイス(Binance Inscriptions Marketplace)」の立ち上げを2月1日発表した。 

同マーケットプレイスは、ビットコイン「オーディナルズ(Ordinals)」のインスクリプション(NFT)を取引・ミント(鋳造/発行)できるプラットフォーム。

また同プラットフォームは、「バイナンスWeb3ウォレット(Binance Web3 Wallet)」に統合されており、ユーザーはインスクリプションやBRC-20トークン、EVM互換チェーンのインスクリプションを取引・ミントできるとのこと。

またインスクリプションの管理や、「バイナンスWeb3ウォレット」とバイナンス取引所の間でインスクリプションをワンクリックで移動することも可能だという。

なお「バイナンスWeb3ウォレット」は、昨年11月に提供開始された、バイナンスアプリ内で稼働するセルフカストディ(自己管理)型のウォレットである。

その他にも「バイナンス・インスクリプションズ・マーケットプレイス」では、オーディナルズを処理する際に重要となるビットコイントランザクションを大幅に高速化する為のBTCトランザクションアクセラレーターがサポートされているとのこと。

さらに同プラットフォームでは、ビットコイン規格トークンのマーケットプレイス型ウォレットである「ユニサットウォレット(UniSat Wallet)」 のAPIが活用されているという。これにより「バイナンス・インスクリプションズ・マーケットプレイス」の機能が強化され、ユーザーに幅広いオプションと流動性が提供されるとのことだ。

オーディナルズとは

「オーディナルズ」は、ビットコインの最小単位である1satoshi(0.00000001BTC)に通し番号をつけ、ひとつのsatoshiに任意のデータを紐づけるプロトコルだ。2021年11月に実施されたアップグレードである「タップルート(Taproot)」を経て「オーディナルズ」は実現した。

「オーディナルズ」を利用したトークン規格は代替可能トークンのみならず、NFT(非代替性トークン)のための規格も存在している。

またバイナンスのリサーチ部門は今年1月に2024年の注目部門に関するレポートを発表しており、その中で昨年のビットコインについて、「オーディナルズ」やBRC-20トークン、現物ビットコインETFの承認への期待、そして今年迎える半減期等の要因に後押しされ、注目され続けた1年であったと述べている。

またBRC-20トークンと「オーディナルズ」は、ビットコインの進化における0から1の革新を遂げたと評価されている。

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参考:バイナンス
images:iStocks/your_photo・dalebor

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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