イーサL2「Polygon zkEVM」でポリゴンブリッジ利用可能に

ポリゴンzkEVMでポリゴンブリッジが利用可能に

イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「Polygon zkEVM」でブリッジプロトコル「Polygon Bridge」が利用可能になった。ポリゴン(Polygon)ネットワークの開発者チーム「ポリゴンラボ(Polygon Labs)」が4月26日発表した。

「Polygon Bridge」は、ポリゴンで最も利用されているネットワーク「Polygon PoS」で以前から利用されているブリッジプロトコル。ユーザーが「Polygon Wallet Suite」にアクセスしてウォレットを接続することで簡単に利用できる。なお同プロトコルはERC-20トークンのみではなく、ERC-777トークンを含めたほとんどのトークンに対応しているという。

なお「Polygon zkEVM」は、3月27日にメインネットのβ版が公開されたばかりのブロックチェーンだ。既にDEX(分散型取引所)のクイックスワップ(Quickswap)や分散型SNSのレンズ(Lens)など多くのプロダクトが「Polygon zkEVM」で稼働している。

「Polygon zkEVM」では、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)の活用により複数のトランザクション(取引)を1つのトランザクションとしてまとめて処理し、元のブロックチェーンに送信することでスケーラビリティ問題の解決を目指している。

また同ネットワークは、イーサリアム上でスマートコントラクトを実行するEVM(Ethereum Virtual Machine)と互換性があるため、イーサリアム上での開発で利用しているコードやツールをそのまま使用できるという特徴がある

大手DEXのユニスワップ V3(Uniswap V3)は「Polygon zkEVM」上でのローンチを提案するガバナンス投票を4月9日に開始し、すべての票が賛成に投じられ可決されている。

他にもDeFi(分散型金融)レンディングプラットフォーム「Aave(アーベ)」も、最小限バージョンを「Polygon zkEVM」に展開することに対する温度感チェックを実施し、ほとんど全ての票が賛成に投じられて終了している。

関連ニュース

参考:ポリゴンラボ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SiberianArt・wacomka・artacet

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ