米ストーンリッジ、ライトニングネットワーク特化アクセラレータ、最大約1.46億円支給も

ストーンリッジ、ライトニングネットワーク特化「Wolf」立ち上げ

大手暗号資産(仮想通貨)投資企業NYDIGの親会社ストーン・リッジ・ホールディングス・グループ(Stone Ridge Holdings Group)が、ビットコインのライトニングネットワークに特化したスタートアップ・アクセラレータ・プログラム「In Wolf’s Clothing(ウルフ)」の立ち上げを10月26日に発表した。

ライトニングネットワークはビットコインのL2ソリューションである。オフチェーンで複数のトランザクションをまとめてブロックに記録することにより、セキュリティを保ったまま処理スピードを向上させる仕組みだ。

ウルフに採択されたスタートアップは、ニューヨークで開催される8週間の事業促進プログラムに参加。採択された全てのチームに25万ドル(約3700万円)と交通費・宿泊費が支給され、さらにその中で最も優秀だったチームに75万ドル(約1億1000万円)が与えられるとのこと。

またプログラム参加者はビットコイン、ライトニングネットワーク、エンジニアリング、規制などの幅広いトピックについてウルフのアドバイザーやNYDIGの専門家のサポートを受けることができるとのことだ。

ウルフのCEOケリー・ブリュースター(Kelly Brewster)氏は以下のようにコメントしている。

「過去1年間で、ライトニングネットワークはクリティカルマスに達し、その成長はここからさらに加速すると予想しています。私たちは、世界中の優秀な創業者やチームがその未来を築けるよう、ウルフを立ち上げました。もしあなたがライトニングに関わる初期段階のビジネスアイデアを持っているならば、ウルフはあなたがビジネスを構築し、スケールする手助けになります」

ウルフへの応募条件は、ライトニングネットワークまたはライトニングネットワーク上でステーブルコインを発行するための「Taro(タロー)プロトコル」をベースとしたプロダクトであることとなっており、テーマについては幅広く許容するとのことだ。

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参考:Wolf
デザイン:一本寿和

images:iStocks/LuckyStep48・mesut-zengin

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この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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