MakerDAO、コインベースのカストディで約2380億円を運用へ

MakerDAOが「Coinbase Prime」で16億ドル運用へ

ステーブルコイン「DAI」を発行するDeFi(分散型金融)プロジェクト「MakerDAO」が、暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)提供の機関投資家向けカストディサービス「Coinbase Prime(コインベースプライム)」を通じて、16億ドル(約2,380億円)を運用することがおおむね決定する予定だ。

「Coinbase Prime」は今年9月28日に、提案書「機関投資家向けUSDCリワードプログラム:MIP81」をMakerDAOに提出。「MakerDAO」は同プログラムに参加するか否かを決める為にガバナンス投票を開始しており、記事執筆時点(10.24 16:30)の投票時間残り8時間ほどで、81.04%が賛成している状況となっている。

「MIP81」は、Makerが保有している米ドルペッグのステーブルコイン「USDC」33%を「Coinbase Prime」に移すことで、MakerDAOは同プログラムからリワードとして、手数料無料でUSDCを最大1.5%のAPY(年換算利率)で提供されるとのこと。

なおUSDCはサークル(Circle)社とコインベースが共同で発行するステーブルコインで、現在は暗号資産時価総額4位の規模を持つ。

「Coinbase Prime」は、取引とカストディサービスを融合させた金融機関や機関投資家、暗号資産投資をする企業向けのサービスとして昨年9月より提供されている。

またこのサービスは、企業としてビットコインの購入を積極的に進めている「マイクロストラテジー(MicroStrategy)」や、米デジタル資産ヘッジファンド「ワンリバーデジタルアセットマネジメント(One River Digital Asset Management)」、香港の画像加工ソフト開発企業「メイツ(Meitu・美図)」などが暗号資産投資の際に利用している。

関連ニュース

米コインベース、機関投資家向け「Coinbase Prime」正式版リリース

MakerDAO、融資枠で約136億円分のDAIを米銀行HVBへ提供

MakerDAO、DAIの裏付け資産5億ドル分を米国債・社債に投資へ

GMOコインでメイカー(MKR)とダイ(DAI)上場、米ドルステーブルコイン取扱は国内初

コインベース、法定通貨によるUSDC購入手数料が免除に

参考:MakerDAO1MakerDAO2
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Myvector

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる