露スベルバンク、独自プラットフォームでデジタル資産取引を実施へ

スベルバンクがデジタル資産取引を来月実施

ロシア最大の商業銀行であるスベルバンク(SberBank)が、独自プラットフォーム上でのデジタル金融資産の取引を今後1ヶ月以内に実施する予定であることが分かった。露国営タス通信の6月15日の報道で明らかになった。

報道によると、スベルバンクはデジタル金融資産を発行するための事業者登録をすでに完了しており、独自プラットフォームにおける取引の準備は整っているとのこと。

スベルバンクの副社長であるアナトリー・ポポフ(Anatoly Popov)氏はタス通信のインタビューに対し「分散型レジストリを含む新しい技術の開発に注目し、ブロックチェーン技術がどのように発展していくかを研究しています。(中略)私たちのプラットフォームはすでに受け入れテストに合格しており、最初の取引は1ヶ月以内に行われる予定です」とコメントしている。

ロシアでは、ロシア中央銀行を中心として、リテール型の中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるデジタルルーブルの発行に向けて研究が進められている。ロシアで第2位の規模を持つVTB銀行はデジタルルーブルを利用したデジタル金融資産の購入テストを今年9月に行うことを発表しており、来年にはVTBのオンラインアプリを通じて一般のユーザーもデジタルルーブルにアクセスできるようになる予定とのことだ。

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参考:TASS
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Pavel-Byrkin

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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