アニモカの「F1Delta Time」がライセンス更新できず、運営終了へ

「F1 Delta Time」が運営終了へ

アニモカブランズ(Animoca Brands)が運営しているブロックチェーンゲーム「F1 Delta Time」が、F1の正式ライセンスを更新できず、3月16日から運営終了することが分かった。

「F1 Delta Time」は2019年にリリースされた、イーサリアムベースのPCブラウザ向けのブロックチェーンゲームだ。ゲーム内では、REVVトークンがユーティリティートークンとして使用できる。

なお運営終了にあたり「F1 Delta Time」のユーザーには、アニモカ運営の他ゲームである「MotoGP イグニッション(MotoGP Ignition)」、「フォーミュラE:ハイボルテージ(Formula E:High Voltage)」、「REVVレーシング(REVV Racing)」、「トルクドリフト(Torque Drift)」を含めるREVVのエコシステムに参加する方法が提供されるとのことだ。

具体的には「F1 Delta Time」の車両NFT所有者に、その所有する車両と同じレアリティとパワーの「REVVレーシング」 の車両が付与される。

もしくは「F1 Delta Time」の車両NFTを5種類のレアリティに応じて、同じレアリティの「Race Pass」トークンと交換可能になるようだ。「Race Pass」はステーキングが可能で、それにより「REVV」も得られるとのこと。また将来的には新しいトークンやNFTのエアドロップを受けられることも予定されている。

その他にも所有するアイテムなどによってそれぞれ特典が得られるようだ。

このような対応により「F1 Delta Time」のユーザーは、現状の資産を生かしたまま、他のゲームでプレイを継続することができるということだ。

「F1 Delta Time」のNFT交換期間は4月30日から7月31日までの3ヶ月間にて行われる。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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参考:アニモカブランズ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/DigtialStorm

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部 中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。 文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

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