LIFULLが不動産クラウドファンディングへのSTO浸透を目指し、検索ポータルサイト「LIFULL不動産クラウドファンディング」公開

LIFULLが「LIFULL不動産クラウドファンディング」公開

不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」等の住生活関連サービスを提供する株式会社LIFULLが、不動産特定共同事業法に基づく不動産クラウドファンディングの検索ポータルサイト「LIFULL不動産クラウドファンディング」の公開を2月17日発表した。

LIFULLは、これまでにセキュリティトークン(ST)を用いた不動産クラウドファンディング事業者にセカンダリ取引の機能を提供する不動産STO(セキュリティ・トークン・オファリング)事業を展開している。

このポータルサイト公開によりLIFULLでは今後も不動産クラウドファンディングにおいて、STOを浸透させていくことで出資持分のセカンダリ取引(2次売買)を含め、デジタル化された不動産を誰もが容易に取引できる社会の実現を目指していくとのことだ。

なおこのポータルサイトの特徴として以下が挙げられている。
1.不動産特定共同事業法事業者によって登録された不動産クラウドファンディング案件の情報が集約されている
2.新着の募集案件を随時投資家にプッシュ通知を行う
3.募集終了後のファンド情報など過去実績も含めたアーカイブも公開

編集部のコメント

LIFULLは昨年8月にデジタル証券プラットフォームを提供するSecuritize Japan株式会社と業務提携を行い、不動産特定共同事業者(不特法事業者)向けのSTO(Security Token Offering)スキームの提供を開始したことを発表しています。このスキームを利用して昨年10月20日に株式会社エンジョイワークス「葉山の古民家宿づくりファンド」と昨年12月11日に株式会社グローベルス「Foresight(フォーサイト)南麻布」にてSTOが行われています。

LIFULLはリリースで不動産クラウドファンディングについて「不動産投資は、株やFX等と比較して短期的なマーケット変動の影響を受けにくい不動産が投資対象となるため、機関投資家や大口投資家の投資ポートフォリオには幅広く組み込まれるアセットですが、小口投資家には、まとまった資金が必要とされてきました。

一方で不動産クラウドファンディングは、少額から不動産に投資することができる気軽さが魅力とされ、現物不動産を保有すること無くポートフォリオの幅を広げることが可能です。昨今では、不動産会社(宅建業者)のクラウドファンディング事業参入が進み、市場規模は伸長しています」と解説をしています。

あたらしい経済編集部では、セキュリティトークン・STOについての解説と国内の動向をまとめています。

こちらの是非参考にしてください。
セキュリティトークン、STO市場は拡大するか?〜国内各社動向と事例から考察〜 

コメント:大津賀新也(あたらしい経済)

(images:iStocks/primo-piano・yewkeo)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

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