「WTGXX」のステーブルコイン購入に年内対応へ
米資産運用会社ウィズダムツリー(WisdomTree)と、暗号資産(仮想通貨)関連の決済インフラを提供するムーンペイ(MoonPay)が、米国の個人投資家向けにトークン化ファンドの利用を広げる戦略的提携を9月17日に発表した。
今回の対象は、ウィズダムツリーの「ウィズダムツリー・トレジャリー・マネー・マーケット・デジタル・ファンド(WisdomTree Treasury Money Market Digital Fund:WTGXX)」だ。米国債などで運用するMMF(マネー・マーケット・ファンド)をトークン化した商品である。
ウィズダムツリーは、ムーンペイの技術やプラットフォームを活用し、条件を満たす米国の投資家がWTGXXに投資できる新たな窓口を構築する。3,500万超のアカウントと1,700超の提携先を持つムーンペイのネットワークを通じて、提供先を広げる方針だ。
ムーンペイは同日の公式X投稿で、「MoonPay Institutional」と「MoonPay Trade」の基盤を活用し、ステーブルコインでWTGXXを購入する機能を2026年内に提供する予定だと説明した。
またムーンペイは、ステーブルコインの準備資産管理の一環としてWTGXXを活用する計画だ。対象となるステーブルコインの名称や運用規模は、今回の発表では明らかにされていない。
WTGXXの販売は、ウィズダムツリー傘下の証券会社ウィズダムツリー・セキュリティーズ(WisdomTree Securities)が担う。ムーンペイは、WTGXXについてブローカーディーラーや投資助言業者としては活動しないとしている。
両社は今回の提携を、グローバル市場を含むトークン化ファンド分野での協業拡大につなげる考えだ。
なおウィズダムツリーは、米証券取引委員会(SEC)が2月23日に付与した個別の適用除外などを踏まえ、WTGXXの24時間・週7日の取引と即時決済の提供を同月24日に発表していた。この適用除外は、同ファンドの持分について、ディーラーを介した日中取引を可能にするものだ。
当時の発表では、ウィズダムツリー・セキュリティーズが自己勘定で売買の相手方となり、決済には当初、米ドルステーブルコイン「USDC」を利用するとのことだった。
BREAKING: MoonPay and WisdomTree have formed a strategic collaboration to bring tokenized mutual funds to investors in the United States
— MoonPay (@moonpay) September 17, 2026
powered by MoonPay Institutional and MoonPay Trade infrastructure, the ability to purchase WTGXX using stablecoins will go live this year pic.twitter.com/pTAYbksSpc
参考:WISDOMTREE
画像:PIXTA