ビットバンク、ETHステーキングのインフラ提供者にFigment選定

ビットバンクのETHステーキングをFigmentが支援

国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットバンクが、イーサリアム(ETH)を対象に提供する「ステーキングサービス」のインフラプロバイダーとして、ステーキングインフラ提供企業フィグメント(Figment)を選定した。フィグメントの日本法人Figment Japan合同会社が8月27日に発表した。 なおビットバンクは8月25日、ETHを対象とするステーキングサービスの提供を開始している。

今回のフィグメントの発表によるとビットバンクは、インフラプロバイダーの選定にあたり、運用・セキュリティ面で高い基準を設け、詳細な事前審査(デューデリジェンス)を実施。その結果、フィグメントが要件を満たすプロバイダーとして選定されたという。

フィグメントは、カナダ・トロントに本社を置くノンカストディアル型のステーキングインフラ提供企業だ。顧客資産を自社で保管せず、ブロックチェーン上の取引を検証するバリデーターの運用などを担う。

同社は、イーサリアム向けのノード運用リスク管理基準「ノード・オペレーター・リスク・スタンダード(Node Operator Risk Standard:NORS)」の認証を取得しているほか、SOC 2 Type IIおよびISO 27001に準拠した体制を整備。バリデーターが二重署名などの不適切な動作をした場合に、ステークしたETHが削減される罰則「スラッシング」への対策も講じているという。

フィグメントによると、同社のサービスは資産運用会社、取引所、カストディアン、財団など世界1,500社を超える機関・事業者に利用されている。また同社が運用するバリデーターは、ステーキングされているETHの6%超を占めるとのことだ。

フィグメントは2025年4月に日本法人を設立し、同年9月には一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)へ加盟した。日本人スタッフを配置し、運用上の問い合わせやレポーティングなどに日本語で対応する体制を整えているという。

フィグメントのジャパン・カントリー・ヘッドである飯島学氏は、国内外の機関投資家向けサービスで培った運用体制をビットバンクのサービスにも適用し、安全性と信頼性の高いステーキングサービスを提供していく考えを示した。

ビットバンクが提供開始したステーキングサービスでは、ユーザーが取引口座で保有するETHについて、ビットバンクが任意に選定した数量をステーキングし、受け取った報酬の一部をユーザーへ付与するものとなっている。

利用者が報酬を受け取るには、ステーキングサービス利用規約への同意と受取設定の有効化が必要だ。報酬は前週の保有状況を基に算定され、毎週月曜日の午前8時ごろに付与される。受取設定を有効にしていてもETHに拘束期間はなく、ユーザーはいつでも売却や出金が可能とのこと。

同社が示した参考値によると、ステーキング年率は2.83%。ビットバンクが受け取ったステーキング報酬から所定の手数料を差し引いたユーザー利回りは1.78%となる。ただし、ステーキング報酬は変動するため、将来の受取額を保証するものではない。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 副編集長 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。